Windows Centralは3月5日(現地時間)、「Microsoft is turning Copilot into a browser - is it an Edge trap or useful way to save time?」において、MicrosoftがCopilotを中心に据えた「AIブラウザ」構想を進めている状況を解説した。
Insiderチャネルで公開された最新のCopilotアプリには、会話内のリンクを横にあるサイドパネルで開く機能が備わっている。これには、従来の検索中心の閲覧体験を、AI主体の作業環境へと変える狙いがあるという。
Copilotアプリにブラウザ機能、リンクをサイドパネルで表示
最新のCopilotアプリでは、チャット内のリンクをサイドパネルで開き、AIと会話しながらWebページを参照できるようになる。
一方、現行のCopilotアプリは、チャットでの会話内のリンクをクリックすると、Webブラウザ(MicrosoftはEdgeの使用を推奨している)を起動してそのページを表示する。リンクで示された情報を参照しながらCopilotとの会話を続けるには、2つのウィンドウを切り替えて行き来する必要がある。
これに対して、Microsoftが現在Windows Insider Programの参加者向けに段階的に提供を開始したバージョン146.0.3856.39以降のCopilotアプリは、Webブラウザ機能が組み込まれており、会話内のリンクをサイドパネルで開くことが可能になる。
CopilotがWebページを参照して質問に回答
Copilotはサイドパネルで開いたWebページの内容を読み取り、その情報をもとにユーザーの質問へ回答できる。
会話中のCopilotは、サイドパネルで開いているコンテンツにもアクセスできる。そのためユーザーは、表示しているページ内の情報についてチャットで質問し、AIから回答を得ることが可能になる。
開いたタブは会話と合わせて保存されるため、同じ会話に戻ったときにはすぐにアクセスできる。また、権限を付与すれば、フォームデータを同期してCopilotにタスクを実行させたりすることも可能だという。
最新版のCopilotのアップデートについては、Microsoftの次の記事で詳しく紹介されている。
Edge、CopilotアプリでWeb体験とAIの融合を促進
MicrosoftはCopilotを中心とした「AIブラウザ」型のWeb体験を構想していると指摘されている。
Microsoftからの情報だけを見れば、このアップデートは単にCopilotが便利になったというだけに見える。しかしWindows Centralでは、このアップデートにはWeb体験を変革させる構想が込められていると指摘している。
WebブラウザのEdgeには現在、検索にCopilotを統合した「Copilotモード」と呼ばれる機能が導入されている。これは、従来のブラウザが提供する検索やページ閲覧だけではなく、AIがユーザーの作業を支援する形で情報整理やタスク処理を担う点が大きな特徴だ。
さらに、Edgeのツールバーにある「チャット」アイコンをクリックすれば、サイドパネルにCopilotを開いてすぐにチャットを開始できる。
EdgeのCopilotモードも、Copilotアプリの新機能も、いずれもWeb体験とAIの融合を促進するものだ。ユーザーはAIとの会話からWebにアクセスし、Web上のコンテンツについてAIに尋ね、さらにはWebを使ったタスクまでAIに任せることができる。
Microsoftは今後、Podcast、Study、Learnといった新しいモードもCopilotアプリへ追加する計画だという。これらの機能は、学習や情報収集をAIが支援する用途を想定しており、AI利用の間口をより大きく広げるきっかけになるだろう。
