NECは2月27日、店舗・EC・アプリなど複数チャネルに分散した顧客行動データを統合し、店舗とオンラインが融合した顧客体験を提供する“OMO(Online Merges with Offline)”の実現を支援するサービス「NeoSarf Loyalty Core Service」を発表し、2026年秋の提供開始を予定していることを明かした。

  • NeoSarf Loyalty Core Serviceのイメージ

    NeoSarf Loyalty Core Serviceのイメージ図(出所:NEC)

ECの普及やアプリ会員などの“デジタルチャネル”の拡大により、小売業やD2Cを展開する製造業などでは、顧客接点が多様化・複雑化している。その結果、顧客属性や購買履歴、ポイント獲得、クーポン利用などといった顧客行動データがチャネルごとに分断され、企業全体としての顧客像の把握が難しくなっているという。

こうした課題の解決に向け、NECはこれまでEC通販統合ソリューション「NeoSarf/DM」を基盤とした個別開発により、顧客基盤の構築を支援してきたとのこと。そして今般、その知見を活かした新たなサービスとして、初期導入費用+月額利用料で利用でき、必要な機能の提供から運用、改善までを継続的に支援するNeoSarf Loyalty Core Serviceの提供開始に至ったとする。

同サービス最大の特徴は、有効会員数に応じた従量課金制を採用していること。豊富な導入実績を有するNeoSarf/DMによる統合顧客基盤を新たにサービスとして提供することで、初期導入コストを抑えたスモールスタートが可能であり、事業成長に合わせて段階的に昨日を拡張できるサービス設計だとしている。

また関連法令や業界ガイドラインへの対応、機能強化、そしてシステム更新についてはNECが主体となって計画的に実施するといい、これによりサービス導入企業側のシステム維持管理かかる負担を軽減し、店舗運営や顧客サービスなどといった本来の業務に集中できるとした。

加えて新サービスでは顧客行動データの統合にとどまらず、顧客との関係性を継続的に育成・強化するための機能も完備。ランク・クーポン・ポイント・お知らせなどの機能を通じ、チャネルを横断したポイント・クーポン施策の提供に加え、顧客属性や行動に応じたキャンペーン施策の実施を新遠視、顧客との継続的なコミュニケーションを可能にするという。さらに、全社・店舗別の集計レポートや会員購買率、新規会員獲得数などの推移も可視化できるといい、施策の効果検証と改善を継続的に行える環境を提供することで、ロイヤル顧客の育成に向けたPDCAサイクルの高度化を支援するとしている。

そしてNECは、NeoSarf Loyalty Core Serviceの提供にとどまらず、蓄積した顧客行動データの活用を見据えた支援も視野に入れるとしており、小売業のビジネス支援やデータ分析に関する知見を有したメンバーが、顧客理解の深化やロイヤル顧客育成を目指したデータ活用を支援し、データを起点とした継続的な顧客価値向上に貢献していくとした。

NECはNeoSarf Loyalty Core Serviceを通じて、オンラインとオフラインを行き来する複雑なカスタマージャーニーに対応し、顧客を一人の顧客像として横断的に把握するとともに、顧客データの統合・見える化からロイヤル顧客育成につながる活動までを支援する統合顧客基盤を、クラウドサービスとして提供するとのこと。なお同サービスについては、3月3日から6日まで東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2026」にて、その操作性や活用イメージを体感できるデモンストレーションと共に紹介するとしている。