米Googleは2月19日(現地時間)、AIモデル「Gemini 3.1 Pro」を発表した。2月12日に発表した「Gemini 3 Deep Think」のアップグレードを可能にしたフロンティアモデルの更新である。同社がAIの“コアインテリジェンス”と位置付ける推論能力が強化されており、複雑な問題解決に加え、科学研究やエンジニアリングなど高度な専門領域での活用拡大が見込まれる。
まず開発者向けプレビューとして、Gemini API(Google AI Studio)、Gemini CLI、エージェント開発基盤「Google Antigravity」、Android Studioで提供する。企業向けにはVertex AIおよびGemini Enterpriseを通じて展開し、一般向けにもGoogle AI ProおよびUltraプランのユーザーを対象にGeminiアプリとNotebookLMへ順次提供する。
以下はGoogleが公開したベンチマークスコアの比較である。
Gemini 3.1 Proは、新規の論理パターンへの適応力を測るベンチマーク「ARC-AGI-2」で、Gemini 3 Proの2倍超にあたる検証済みスコア77.1%を達成した。
近年、研究開発やエンジニアリング分野でAIの導入が進み、モデルに求められる能力は単発の回答精度だけでなく、複数ステップの推論や外部ツール/ APIと連携しながら成果物を構築する統合力へと広がっている。ARC-AGI-2は暗記型の知識問題ではなく、未知の課題に対して柔軟に推論し適応できる能力を評価する指標である。Googleはこうした能力を“コアインテリジェンス”の進歩として重視している。
公式ブログでは、高度な推論の活用例として、Web向けアニメーションSVGのコード生成、国際宇宙ステーション(ISS)の軌道を可視化するダッシュボードの構築、手の動きに反応する3Dのムクドリの群れを描画するデモなどを紹介している。
Gemini 3.1 Pro PreviewのAPI価格は、入力コンテキストが20万トークン以下の場合、100万トークンあたり入力2ドル/出力12ドル。20万トークンを超える場合は、入力4ドル/出力18ドルとなる。Googleはプレビュー提供でフィードバックを得ながら、エージェントワークフローなどの分野で改良を進めた上で、正式提供へ移行させる方針である。


