
東京ディズニーシーが25周年今後もオンリーワンの思想で
─ テーマパークで日本を明るくしているオリエンタルランド取締役会議長の加賀見俊夫さん、「東京ディズニーシー」は26年で25周年を迎えますね。数々の苦労があったと思いますが、今どんな心境ですか。
加賀見 私どもは常にオンリーワンにこだわってパークづくりをしてきました。東京ディズニーシーも、世界のどこにもない日本独自のものをつくりたいということで、0からの構想でした。
この構想の実現には米ディズニー社とは様々な議論を重ねまして、第2パークは海をテーマにいこうと決めてから結論が出るまで、約10年かかりました。
私はとにかく良いものをつくりたい、本物をつくりたいという一心で、日本人の感性に合うものを探し求め、7つのテーマポートのアイデアを固めるために、何度もヨーロッパなどに足を運びました。
米国のものをストレートに日本に持って来るなら簡単ですが、世界でここでしか体験できないものをつくりたいと。もともと海を埋め立てた場所であり、ディズニー社の提案もあって、「海でいこう」と決めたのでした。
─ ディズニーとの交渉では苦労しましたか。
加賀見 それは苦労の連続でしたが、良いものをつくりたい、という思いは同じだったので、ともに苦労を重ね、つくりあげたと思っています。近年は世界で唯一の海をテーマにしたパークを観たいということで、米国をはじめ、世界中からのお客様も増え、嬉しい限りです。
それから時代とともにお客様も変化していますから、われわれは常にニーズを先取りしなければいけないと思っています。個々のニーズをどう汲み取り、具現化して提供するかという難しいビジネスになってきたと思います。
─ 常にチャレンジし続けて新しいものをつくる、加賀見さんの根本思想は変わらないということですね。
加賀見 ええ。成功ばかりでは絶対にうまくいきません。失敗があるからこそ、次なる展開ができます。1年前にオープンした新エリア「ファンタジースプリングス」も世界で唯一の場所です。
つくるのには苦労しましたが、苦労したからこそ、お客様が感動してくれる場所になったと思います。
そういった感動を提供し続けることをベースにわれわれは今後も挑戦していきます。