ChatGPTやGeminiだけじゃない、Windows 11に最初からあるAI「Copilot」

ChatGPTの登場がインターネットにおける情報検索体験を大きく変えた。検索して情報を得るという行動は、ChatGPTのような生成AIに質問して答えを得るという行動に変わった。生成AIが生活にもたらした影響は大きい。現在ではさまざまなデジタル・コンテンツの制作に、生成AIは必須という状況になりつつある。

生成AIサービスにはさまざまなものが登場している。それらのうち、最も有名なサービスがChatGPTだ。これにGoogle Geminiが追い上げを見せている。しかし、Windows 11を使っているのであれば「Copilot」を活用しない手はない。CopilotはWindows 11のデフォルトAIアシスタントであり、ChatGPTやGeminiと類似したものだ。

Copilotは日常業務を効率化できる有力なAIだ。それにもかかわらず、多くのユーザーはChatGPTやGeminiばかりに目を向けている。Microsoftが懸命に宣伝しているものの、ChatGPTやGeminiほどは認知されていないように見える。本稿ではCopilotの基本的な使い方を紹介する。Windows 11ユーザーに新しい選択肢を提供できるなら幸いだ。

Copilotアプリを起動する

Windows 11には「Copilot」というアプリがインストールされている。虹色のアイコンをクリックすると起動する。

  • Copilotアプリ

    Copilotアプリ

または、「https://copilot.microsoft.com/」にアクセスして使うこともできる。

以下、押さえておきたい機能を6つ紹介しよう。

文章の推敲に使う

PCでメールやドキュメントを書いたり、メッセージングツールを使ったりすることが多いなら、Copilotは推敲用ツールとして常用できる。次のように、Copilotに文章を推敲するように指示を出せばよい。

  • Copilotに文章の推敲を指示する

    Copilotに文章の推敲を指示する

メールやメッセージングツールは、本質的には情報が伝わればよく、文章の体裁を整えることは必須ではない。体裁を整えることにそれほど時間を割くべきだとは思えない。しかしながら、あまりにぶっきらぼうなメッセージでは仕事に支障を来すことも事実だ。

このように、やったほうがよいが本質的ではなく、しかも生成AIが得意とする処理というものは、積極的にCopilotを使うべきところだ。

  • Copilotが推敲した文章を表示:そのまま使えるクオリティだ

    Copilotが推敲した文章を表示:そのまま使えるクオリティだ

文章の推敲やチェックは生成AIが得意とするところであり、Copilotを活用しやすいシーンだ。メッセージを送る前に常にCopilotに推敲を依頼する癖を付けるのは悪くない習慣だ。

アイデア出しに使う

Copilotのような生成AIは調べ物に使うのが最も広い使われ方だろう。それ以外の使い方としては、アイデア出しに使うのを覚えておくとよい。アイデア出しは意外に時間がかかり、そして網羅的に行うことが難しいものだ。生成AIは膨大なデータを学習しており、こうしたアイデア出しに適している。

例えば、次のスクリーンショットは業務で行わなければならない改善の取り組みについてCopilotにアイデア出しを依頼したものだ。検討に値するデータが整理された状態で出力されている。

  • Copilotに業務改善のアイデア出しを依頼したサンプル

    Copilotに業務改善のアイデア出しを依頼したサンプル

  • Copilotがアイデア出しをした結果

    Copilotがアイデア出しをした結果

Copilot活用のポイントは、特別な用途に使うのではなく、日常的によく行うような作業を代替させることだ。たまにしか使わないようなケースは、最初しか使わない。日常的に行っていることをCopilotに肩代わりしてもらうことがポイントだ。

ポッドキャストを作る

Copilotでは、ポッドキャスト作成機能を備えている。「日本のラーメンの最新動向について5分程度のポッドキャストを作ってください。楽しい雰囲気の語り口でお願いします」といった形で、Copilotにテーマや内容を指定すると、Webから情報をキュレーションして、ポッドキャストを生成してくれる。

生成が終わると通知が届き、完成したら「ライブラリ」から聴くことができる。現在の仕様では、内容の指示は日本語で行えるが、音声は英語で生成される。

「もっと短く」「例を増やして」と言った形で、内容を調整できる。

クイズを作る

Copilotは指定したテーマに合わせて多肢選択式のクイズを作成する機能を備えている。eラーニングの理解度チェック、面接や研修の練習、学習のサポート、Webコンテンツなど、さまざまな用途に使える。

テーマに加えて、必要に応じて、問題数、難易度、対象年齢、出題形式(選択肢の数など)、語調(やさしく、ユーモアあり、厳しめなど)を条件として追加できる。

選択肢の数は4択(A〜D)がよく使われ、指定すれば2択~5択作ることができる。なお、Copilotは「6択や7択など、5択より多くても生成できる」と回答した。

Microsoft Edgeのサイドから使う

WebブラウザとしてMicrosoft Edgeを使っているなら、サイドパネルからCopilotを使うことができる。Edgeの右上になる虹色のアイコンをクリックするとCopilotのパネルが表示されるので、プロンプトに入力すればよい。

  • Microsoft EdgeからCopilotを使う

    Microsoft EdgeからCopilotを使う

  • EdgeのCopilotでは表示しているWebページについて聞くことができる

    EdgeのCopilotでは表示しているWebページについて聞くことができる

Microsoft EdgeのCopilotには、その時点でEdgeが表示しているWebページの内容について聞くことができる。Webページの概要を表示させるなどが代表的な使い方だ。情報量の多いWebページから欲しい情報だけをピンポイントで得るといった用途でも使うことができる。CopilotアプリやWebページのCopilotのように使ってもいい。

Edgeを常用しているなら、Edge Copilotの方がCopilotアプリよりも使いやすいことがある。

複数のモードを利用可能

本稿執筆時点では、Copilotアプリで「Smart」「Think Deeper」「Deep Research」「検索」「勉強と学習」というモードを選択することができる。Copilotを常用するようになったら、用途に応じてモードを切り替えるのも手だ。

ただし、オススメはデフォルトの「Smart」のまま、ちょくちょくCopilotを使う状況をつくることだ。この方法がもっとも効果が高い。たとえば「検索」にすればリアルタイムデータに基づいた返答が得やすくなるものの、その用途ではPerplexityの方が一日の長があるように見えるし、「Deep Research」も、最終的には対象領域専用の生成AIの方が優れた結果が得られることが多いように思う。

Copilotの最大の利点はWindows 11にバンドルされていて無料ですぐに使えることだ。まずはその恩恵を享受してみよう。無料で使えるというのに優れたサービスであり、使い方次第で作業効率は大きく向上する。使ったことがなければすぐに試して欲しい機能だ。