Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は1月21日(現地時間)、「2026's first Windows 11 update is causing more problems now, as Microsoft enters damage control mode」において、Windows 11向け1月のセキュリティ更新プログラム「KB5074109」から新たに2件の不具合が発見されたと報じた。
すでに画面のブラックアウトやOutlookの起動問題など、複数の不具合が報告されている同更新プログラムだが、今度はスリープ(S3)およびCitrix Directorに影響する不具合が確認されたという。
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2026's first Windows 11 update is causing more problems now, as Microsoft enters damage control mode
スリープ(S3)に入るとハングアップする
一般に流通しているコンピュータの多くは、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)と呼ばれる電源管理機能が組み込まれている。Windowsではスリープや休止状態などの名称で呼ばれ、高速起動と省電力の両立を可能にしている(参考:「システムのスリープ状態 - Windows drivers | Microsoft Learn」)。
ACPIではシステムスリープ状態としてS0からS5までの6段階の電源状態を規定。そのうちS3は「スリープ」と呼ばれる電源状態の1つで、メモリへの電力供給のみ維持し、それ以外の電力の大部分を断つ仕組みとなる。
Windows Latestによると、最近複数のユーザーからスリープ(S3)に関する不具合の報告が寄せられたという。ユーザーの1人は「スリープボタンを押すと、画面は真っ暗になるが電源は切れません。PCを再起動させる唯一の方法は、強制再起動、つまりPCの電源ボタンを長押しして、電源が切れた後に再起動する方法です。」と報告したとされる。
このユーザーは更新プログラムのインストール後に症状が発生し、アンインストールすると改善。再度インストールすると再発したことも報告している。同様の症状に遭遇した他のユーザーは、「USBカメラが接続されていると不具合が発生する」とフィードバックHubに報告している。
この不具合について調査したWindows Latestは、「Windows 11バージョン25H2のデスクトップ環境において、S3スリープパスにリグレッションバグ(デグレード)が存在することを認識している」と述べ、過去に修正されたバグが復活した可能性を指摘している。
なお、筆者もこの不具合について検証を実施したが、症状を再現することはできなかった。スリープ(S3)機能のサポートを確認し、コマンドによるS3モードへの移行を強制したが、正常にスリープおよび起動することを確認した。このPCにはUSBカメラが接続されていないことから、特定の条件下でのみ不具合が発生する可能性がある。
Citrix Directorのシャドウイングが失敗する
次の不具合は、Citrix Directorのシャドウイング(リモートアシスト)が失敗する問題。この件については、Citrixがサポートドキュメント「Citrix Director - unable to shadow session (remote assist) after OS patching in January」にて詳細情報を公開している。
このサポートドキュメントによると、更新プログラムのインストールによって不具合が引き起こされ、起動を試みるとエラーメッセージを表示して失敗するという。原因については調査中としながらも、「このアップデートには脆弱性「CVE-2026-20824」(Windowsリモートアシスタンスのセキュリティ機能バイパスの脆弱性)の修正が含まれています」と述べ、更新プログラムに含まれる脆弱性の修正が原因になった可能性を示唆している。
同社は回避策として「HDX画面共有」の利用を提案しているが、根本的な解決策は、調査完了後に情報提供される見込みとなっている。
さらなる不具合報告も
Windows Latestはこれらの他にも複数の報告が寄せられていることを明らかにし、更新プログラム「KB5074109」の不具合はさらに増加する可能性を示唆した。また更新プログラムに関連する不具合の件数が、2026年は例年よりペースが早いと指摘。「懸念すべき事態です」と述べ、Microsoftに状況の深刻さを訴えている。
