OpenAIの共同創業者兼CEOであるSam Altman(サム・アルトマン)氏とTesla、XなどのCEOを務めるElon Musk(イーロン・マスク)氏が1月21日、X上で互いの製品の安全性を巡って激しい応酬を繰り広げた。
両者の応酬
発端はマスク氏の投稿である。OpenAIの「ChatGPT」が2022年にリリースされて以来、それを使用した子供や大人9人の死亡に関連しているという投稿に反応し、「大切な人にChatGPTを使わせるな」と警告を発したのだ。
これに対し、アルトマン氏は即座に反撃。まず、ChatGPTとOpenAIのユーザー保護への取り組みを擁護したうえで「これは本当に難しい課題だ。脆弱なユーザーを保護しながら、すべてのユーザーがツールの恩恵を受けられるようにする必要がある」と述べた。
さらに、アルトマン氏はTeslaの自動運転技術「Autopilot」に矛先を向け、「以前一度だけそれを使った車に乗ったが、Teslaがリリースするには安全とは程遠いと感じた。Grokの判断についても言うまでもない」と批判した。マスク氏を指して「あなたは『すべての非難は告白である』という言葉を地で行っている」と痛烈に皮肉った。
この応酬を報じたBusiness Insiderは、OpenAIに対してChatGPT使用が精神状態の悪化を招き、自殺や殺人につながったとする不当死亡訴訟が少なくとも8件提起されていると指摘。
一方、Teslaの自動運転技術も複数の訴訟の対象となっており、2019年のフロリダ州での死亡事故では陪審員がTeslaに33%の責任を認定し、総額3億2900万ドルの損害賠償を命じていることも指摘。両者の確執は法廷闘争にも及んでいる。マスク氏はOpenAIの営利企業化を巡り、アルトマン氏らが当初の非営利ミッションから逸脱したとして訴訟を起こしている。マスク氏はOpenAI設立時に3800万ドルを寄付したことも主張している。