レバテックは1月15日、企業のDX推進担当者553名を対象に実施した「外部委託・内製化に関する実態調査」の結果を発表した。これまで外部のITベンダーなどに委託していた業務の内製化に取り組んでいる企業が6割を超えたことがわかった。特にIT業界や金融業界で「脱ベンダー依存」の動きが顕著になっているという。
内製化を進める理由は「ノウハウを社内に蓄積するため」
調査によると、現在外部のITベンダーに業務を委託している企業は約7割(70.7%)に上るという。委託業務の内容は「既存システムの改修や保守」(57.5%)が最多となり、次いで「セキュリティ監視や障害対応」(55.0%)、「新規システム開発」(45.5%)と続いた。
委託理由としては「社内リソースが不足しているから」(57.8%)が最も多く、「コストや納期の面で効率的だから」(44.2%)、「社内に専門知識・スキルがないから」(39.6%)が挙がった。
一方で、外部委託に課題を感じている企業は約7割(74.4%)に達している。具体的には「コストが高い/費用対効果が見えづらい」(54.3%)、「技術やノウハウが社内に蓄積されない」(53.3%)といった点が上位となった。
こうした中、これまで外部のITベンダーに委託していた業務の内製化に取り組んでいる企業は65.5%に上った。業界別で見ると、IT業界や金融業界が7割超と高い割合となっている。
内製化を進める理由は「ノウハウを社内に蓄積するため」(46.7%)が最も多く、「外注コストを削減するため」(30.4%)、「開発や改善のスピードを高めるため」(29.3%)と続く。
内製化を進める上での課題としては「社内のノウハウが不足している」(52.2%)が最多となり、「社内でDX推進を担う人材が不足している」(45.6%)が指摘されている。
IT人材不足への対応策としては、「社内教育・育成によるスキル強化」(63.0%)や「社内異動や出向による人材配置」(40.6%)といった社内施策が中心となる一方で、「一部業務は外部委託で効率化」(39.4%)、「フリーランスの活用」(29.1%)など、外部リソースを組み合わせて体制を整える企業もみられた。
レバテック執行役社長の泉澤匡寛氏は、「日本企業では長らく外部委託中心の開発体制が続いてきたが、近年はそれが必ずしも最適とは限らないという認識が広がりつつある」とコメント。また、「本調査では、外部委託を続ける企業が多い一方で、内製化の動きが着実に進んでいることが明らかになった。企業は社内育成を進めながら、外部委託やフリーランスも活用し、段階的に内製化の基盤を整えていくことが重要だ」と語っている。
この調査は、2025年12月5日から8日にかけて、インターネットを通じて実施された。








