第三の人生 【私の雑記帳】

下村さんの〝第三の人生〟

 30歳で祖父が創業した建設会社を引き受け、60歳で介護分野に進出し、介護業界で存在感を発揮しているのがチャーム・ケア・コーポレーション会長兼CEO(最高経営責任者)の下村隆彦さん(1943年=昭和18年6月生まれ)。

 建設会社を30歳で引き継いだ後、経営改革に着手。同業他社があまりやっていなかった〝雑工事〟、今でいうリニューアル工事に特化し、経営を安定化。バブル崩壊時も、しなやかに生き抜いてきた。

 しかし、60歳になる頃、「経営は安定していたが、何か緊張感がないし、それまでの人生を振り返ってみた時に、何か物足りなさを感じたんです」と、還暦を迎えて介護事業に参入。

 介護保険法が施行されたのは2000年のこと。それから5年後の2005年(平成17年)に奈良県大和郡山市に第1号となる介護施設をスタートさせた。以来、首都圏にも進出し、業界で〝チャーム・ケア〟の存在感を高めてきた。

 82歳になった下村さんは、〝第3の人生〟を今、歩き始められている。恵まれない子どもたちの学業支援を行う『下村基金』を設立。また、高知県宿毛市生まれの下村さんは、郷里の英雄・坂本龍馬の名を取った『下村龍馬塾』を運営し、有望な青年の育成にも尽力。近く、こうした人材育成のための財団法人を立ち上げる考えだ。

 社会に貢献していきたいという下村さんの熱き思いである。