伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月14日、SAP Cloud ERPの運用状況を一元的に観測・把握できるクラウドネイティブオブザーバビリティソリューション「Figues Owl」の提供を開始したと発表した。複雑なシステム構成を見える化し、運用効率化とコスト最適化を実現するとしている。

  • クラウドネイティブオブザーバビリティソリューション「Figues Owl」 イメージ図

    クラウドネイティブオブザーバビリティソリューション「Figues Owl」 イメージ図

SAP Cloud ERPの運用担当者の稼働状況把握/対応を支援

「Figues Owl」は、CTC独自ブランド「Figues」の新メニューとしてリリースされ、SAP ERPの運用管理機能に高度な観測機能を連携し、障害の早期検知と迅速な対応を可能にする。ERPクラウドの運用管理に課題を抱える企業を中心に展開し、運用効率化やコスト削減を目指す。

SAPが提供するオンプレミス型ERP(SAP ECC6.0)のサポートが2027年に終了を迎える中、多くの企業がクラウド型のSAP Cloud ERPへの移行を進めている。クラウド環境では多様なシステム構成やアプリケーションを利用する一方で、システムごとに稼働状況を把握する必要があり、運用の負荷軽減や効率化が求められていると指摘されている。

そこで「Figues Owl」は「SAP Cloud ALM」とNew RelicのSaaS型オブザーバビリティ基盤「New Relic」を連携し、クラウドERP環境の包括的な観測・可視化を実現する。運用担当者はCPUやメモリの状態、イベント、ログ、トレース情報をリアルタイムに収集・分析し、稼働状況や障害対応、リソースの最適化を一元的に把握できるとしている。

また、マルチクラウドやオンプレミスを組み合わせた複雑なシステム構成でも、どのAPIから障害の呼び出しが発生しているかをシステム横断で把握でき、復旧時間の短縮につながるという。New Relicは最大7年間のログ保管に対応し、監査やコンプライアンス要件への対応も可能。

CTCはSAPのCertified Solutionに認定されたNew Relicを活用し、国内で初めてSAP Cloud ERP(Public Cloud)向けに最適化された観測基盤を構築するという。

提供形態は顧客環境への導入やCTC環境での運用代行(マネージドサービス)などから選択でき、複雑なシステム環境における運用負荷の軽減や障害対応の迅速化、コスト最適化、監査対応を通じてクラウドERP運用の高度化を支援するとしている。