エフサステクノロジーズは1月13日、ハードウェアの柔軟な構成を可能にする次世代インフラストラクチャ「PRIMERGY CDI(プライマジー シーディーアイ)」の新モデル「PRIMERGY CDI V2」を提供開始することを発表した。

新モデルではシステムレベルでのCXLメモリプーリング機能をPRIMERGY RX2530 / 2540 M8(インテル Xeon 6 プロセッサ)と、PRIMERGY RX1440 / 2450 M2(第5世代 AMD EPYC プロセッサ)で実現した。

CDI(Composable Disaggregated Infrastructure)は、ワークロードに応じて柔軟にハードウェア構成を構築・変更・解体できるインフラストラクチャ。創薬シミュレーションや生成AIをはじめとするAI学習用途において、GPUやSSDなどのデバイスをプーリング・共有化することで、限られたデバイスの稼働率向上と有効活用を実現する。

また、ハードウェアへの過剰投資の抑制や、利用状況に応じた消費電力の削減により、TCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)削減にも貢献する。

CXLメモリプーリング機能の実現

CXLメモリをプーリングして共有リソースとすることで、指定するサーバに必要量のメモリを割り当て可能となる。従来のサーバでは容量に無駄が生じていたメモリの稼働率を高め、メモリ総容量の最適化やサーバ台数の削減などに貢献する。また、メモリ容量不足の解消によりサーバ、1台当たりのVM(仮想マシン:Virtual Machine)収容力も向上する。

すでに従来モデル(~V1.1)で提供しているGPUやSSDなどのI/Oリソースプーリング機能との組み合わせも可能で、さまざまなデバイスのプーリングによってシステム全体の効率的な運用を実現する。同機能はRed Hat社のRedhat Enterprise Linux 10およびSUSE社のSUSE Linux Enterprise Server 16環境で利用できる(2026年1月現在)。

光ケーブル接続によるノード間のスケーリング距離延長

「PRIMERGY CDI V2」では、ノード間を光ケーブルで接続する。従来モデル(~V1.1)におけるメタルケーブル接続ではノード間最長接続長2メートルで同一ラック内でのスケーリングに限定されていたが、光ケーブル接続によりノード間最長接続長が30メートルとなり、ラック間スケーリングを実現する。

未使用デバイス電源オフ機能の追加

従来モデル(~V1.1)では、プーリングされたデバイスのうち非稼働のものはアイドル状態となり、待機電力の消費が課題となっていた。「PRIMERGY CDI V2」は使用されていないデバイスの電源を遮断する機能を搭載したことで、「PRIMERGY CDI V2」の省エネ性能が強化され、運用コスト削減とサステナブルな社会の実現に貢献するという。