【2026年をどう占いますか?】 答える人 松竹社長・髙橋敏弘

日本アニメは世界で優位性あり歌舞伎の世界展開の推進も

 ─ 日本の魅力への期待が込められた押味さんの訴えでしたが、松竹の髙橋敏弘さん、25年は130周年の企画も多かったですが、26年をどのように予測しますか。

 髙橋 25年は映画興行収入が過去最高の2600億円までいく予想で、26年も良い作品が揃っているので期待しています。25年のメガヒット作品を抜いても、2300億円くらいは維持できるという見立てです。

 ─ 25年は日本アニメの作品が世界で認められた象徴的な年でしたね。

 髙橋 そうですね。当社作品でいえば、『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』も大ヒットしました。アニメは国境を越え、グローバルで受け入れやすいという特性がありますから、今後も続いていくと思います。

 世界でもアニメ作品の競争は激しいですが、やはり日本アニメは、表現の細かさや丁寧さにおいて、他国にはない優位性があると思っています。

 先日、米国でのアニメイベントに行きましたが、日本のアニメが席巻していました。当然、ピクサーやディズニーなどの作品もありましたが、やはり日本中心に皆さんコスプレなどをして盛り上がっています。

 ─ 歌舞伎興行でのインバウンド効果はどうですか。

 髙橋 歌舞伎は自社のIP(知的財産)でもありますから、今後も海外には積極展開していきたいと考えています。そのためにはまずはインバウンドのお客様に観てもらって、自国に帰られたときに宣伝してもらうと。

 国内外で『国宝』ブームもありましたから、若い人も歌舞伎のことをたくさん発信してくれていて、それを見て来る外国人のお客さんも増えています。外国人客の割合は、コロナ前は約2%だったのが、今は7~8%まで増えていますので、これを10%まで上げていきたい。現在イヤホンガイドや字幕の多言語対応を、AIを使い充実させているところです。

 ─ 26年は、本社がある築地地区の大再開発プロジェクトが始まりますね。

 髙橋 ええ。世界中の人を呼び込むまちづくりで、目玉施設は、世界水準のスポーツ大会やコンサートを誘致する収容人数5万人の大規模集客・交流施設(マルチスタジアム)になります。ここは東京の中でも総合エンタテインメント施設になると思いますので、映画や舞台も含め、当社も新しいサービスの開発をしていきたいと思っています。