MicrosoftはWindowsユーザーに対し、Webブラウザーには同社の「Edge」を使うことを推奨しており、しばしば競合であるGoogle Chromeを使わないように警告している。しかし同社のマーケティングチームには、その警告が行き届いていないようだ。

Windows Latestは1月5日(現地時間)、「Microsoft shows Chrome pinned on the taskbar in a Windows 11 “Home of Gaming” ad, while it tells you to never use Google's browser」において、Microsoftの新しい広告にChromeをタスクバーにピン留めしている様子が映っていると伝えた。

  • ChromeではなくEdgeを使うように警告

    Google ChromeではなくMicrosoft Edgeを使うように警告

圧倒的なシェアを誇るGoogle Chrome

長年、Webブラウザ市場ではChromeが圧倒的な人気を誇っており、StatCounterの公開データでもデスクトップPCにおけるChromeのシェアは常に60〜70%台を維持している。Microsoftとしては自社ブラウザのEdgeでそのシェアを切り崩したいところだが、残念ながら現時点でEdgeのシェアは10%程度と、遠く及ばない。

この状況を切り崩すために、MicrosoftはWindowsユーザーに対してEdgeを使用するようにさまざまな誘導を行っている。例えば、Edgeを使ってChromeのダウンロードページにアクセスすると、Edgeの使用を勧めるポップアップ警告が表示される。「Chromeと同じ技術に信頼性を追加したのがEdgeだ」というのがMicrosoftの説明だが、実際にはChromeの信頼性がEdgeよりも低いというわけではない。

Edge推奨の方針と食い違う動画内のタスクバー

そのMicrosoftは2025年12月23日に、Windowsを宣伝する新しい広告として「Windows 11: The Home of Gaming」と題した短い動画を公開した。この広告では、最新のWindows 11はゲーム向けに設計されていると説明し、Xboxアプリを含むいくつかのゲーミング機能を紹介している。

Windows Latestでは、この動画の冒頭で登場するWindows PCのタスクバーに注目している。このタスクバーには、EdgeやXboxを含むいくつかのアプリのアイコンが並んでいるが、その1つがChromeのアイコンなのだ。

もちろん、この動画広告の作成者がChromeを使うのは自由だ。しかもWebブラウザの種類はこの動画の本質とはまったく関係がない。しかしこれまでのMicrosoftの強硬な姿勢から考えると、今回の広告は自身の主張と食い違う不用意な演出だった。実際、動画へのコメントにもChromeに言及しているものがいくつかある。

コメント欄でもっと目立っているのは、本質であるゲームのパフォーマンスに対する不満の声だ。MicrosoftはWindows 11のゲーム機能のパフォーマンスやUXの改善を続けているものの、コアなユーザーを満足させるには、さらなるアップデートが必要なようだ。