Windows Latestは1月3日(現地時間)、「Microsoft wants to let you share app windows with Copilot right from the Windows 11 taskbar」において、Windows 11の新機能「Copilotと共有」(Share with Copilot)の動作について詳しくレポートした。

この機能は、タスクバーからアプリをCopilot Visionに共有し、AIによる支援が受けられるようにするというもの。実際に「Copilotと共有」が動作する様子や、無効化する方法などを詳しく伝えている。

「Copilotと共有」でAIと素早く共同作業が始められる

「Copilotと共有」(Share with Copilot)は、Microsoftが2025年12月リリースのWindows 11向け更新プログラム「KB5072033」(OSビルド26200.7462および26100.7462)で追加した新機能。これは、タスクバー上のアプリアイコンにマウスオーバーした際に、小さいプレビュー画面に「Copilotと共有」ボタンを表示するというもの。このボタンをクリックすると、対象のアプリのウィンドウがCopilot Visionに共有されて、そのアプリ上でAIとの共同作業ができるようになる。

Windows 11の「Copilot Vision」は、画面に表示されている内容をCopilotと共有し、ユーザーの指示でUIを操作できるようにするAI支援ツールだ。アプリのウィンドウをCopilot Visionと共有すれば、ウィンドウ内に表示されているものについてAIに説明してもらったり、アプリの操作方法を聞いたりできる。

ボタンのクリックや要素の選択まではしない

Windows Latestは、このCopilot Visionが実際にどのように動作するのかを詳しく解説している。重要なポイントは、Copilot Visionはユーザーに画面上のアプリの使い方をサポートしてくれはするものの、ボタンのクリックや要素の選択まではしてくれないということだ。これは、Copilot Visionが「読み取り専用」かつ「音声入力専用」の機能であるためだという。丁寧に質問することで、次にどのボタンをクリックすればいいかまでは教えてくれるが、実際のクリックはユーザー自身が実行しなければならない。

また、Copilot Visionはときに存在しないUIの操作を提示することもあるという。その場合は、質問の仕方を変えてより具体的に指示することで、正しいオプションが提示されたとのこと。これはチャットAIのハルシネーションへの対策に似ている。

どうやってタスクバーに「Copilotと共有」を実装したか

Windows Latestによれば、タスクバー上のアプリに対して「Copilotと共有」ボタンを追加するために、Microsoftは「Windows.UI.Shell.ShareWindowCommandSource」というWindows APIを使っているとのこと。このAPIを使えば、通信アプリをWindowsのタスクバーや共有UIにプラグインできる。例えば、Windows共有のウィンドウには共有先としてTeamsアプリなどが提示されるが、これはこのAPIを使うことで実現している。

ただし、このAPIは「制限付きアクセス機能」となっているため、通常のアプリから使用することはできないという。このAPIを使うためには、Microsoftの承認を得てロック解除トークンを取得する必要がある。したがって、OpenAIのようなサードパーティのアプリベンダーが独自に「Copilotと共有」のような機能を提供することはできない。

「Copilotと共有」を無効にするには

「Copilotと共有」はデフォルトで有効になっているが、設定で無効化することもできる。無効化するには、設定アプリで「個人用設定」→「タスクバー」のページを開き、「タスクバーの動作」のセクションを表示する。そこの「タスクバーから任意のウィンドウを共有する相手」の項目で、「コミュニケーション アプリ」または「なし」を選択すればよい。

  • 「Copilotと共有」は設定アプリで無効化できる

    「Copilotと共有」は設定アプリで無効化できる

この場合、「チャットエージェントアプリ」がCopilot Visionを指すようだ。「コミュニケーションアプリ」はTeamsなどのMicrosoftが承認した共有用アプリを指す。

Copilot Visionは画期的なツールだが、現時点では多くのユーザーにとってあまり有用と言えるものではないだろう。もしも日常的に使う習慣がないのであれば、「Copilotと共有」は無効化しておいても問題なさそうだ。なお、「Copilotと共有」を無効にしても、Copilot Visionそのものは通常どおり使うことができる。