Windows Centralは12月2日(米国時間)、「Microsoft's AI advantages evaporate - Google surges, OpenAI panics|Windows Central」において、AI各社の今後の展望を伝えた。
OpenAIおよび協力関係にあるMicrosoftの優位性は揺らぎ、後塵を拝していたGoogleの顕著な追い上げが目立ち始めたという。
Google Geminiの台頭とOpenAIの焦り
MicrosoftはOpenAIとの協力関係をいち早く構築し、生成AI分野で他社をリードすることに成功した。ChatGPTの急速な成長も後押しとなり、コード生成の分野では有用との声もある。ところが最近になり、この優位性に陰りが見え始めている。
原因はGoogle Gemini 2.5およびGemini 3の登場だ。Gemini 2.5 Proは幅広いベンチマークで高得点を記録し、研究者や開発者から注目を集め、Gemini 3は多くのパフォーマンステストでGPT-5よりも優れると評価されている。加えて、Googleが開発した画像生成ツール「Nano Banana Pro」は他社を圧倒するとの声もある。
Windows CentralによるとOpenAIはこの状況に危機感を抱き、「コードレッド」を宣言したという。これは、マーケティングキャンペーン、広告実験、エージェント機能、その他の収益化レイヤーを取りやめ、モデルの改善に全力を尽くす方針とされる。
顧客の声に耳を傾ける企業が成長する
GoogleはAI以外の分野においてもOpenAIおよびMicrosoftより優位な立場にある。検索エンジンの圧倒的なシェア、スマートフォン開発、モバイルアプリ、動画配信サイトなどで優位性を獲得しており、ユーザーから多くのフィードバックを収集している。これは市場の潮流を読み取る能力が高いことを示しており、Microsoftは追いつくどころかリードを広げられる可能性がある。
Windows CentralはMicrosoftの失敗の原因が「モバイルハードウェア」にあるとしている。ソフトウェア製品を開発しても、それを生かし切るプラットフォームがなければ成長につながっていかないとの主張だ。かつてはMicrosoftもWindows Phoneを開発していたが、現在はAndroidアプリにその片鱗をみせるだけとなっている。
MicrosoftのAI戦略は初期の成功から一転し、現在は競合他社の急速な進展に直面している。Geminiが市場で存在感を強め、OpenAIが危機感を募らせる中で、Microsoftは今後の方向性を再構築する必要に迫られている。Microsoftの強みであるWindowsについてもAI OSを推進する方針に厳しい視線が向けられている。
