Windows Latestは12月1日(現地時間)、「As Windows 11 turns into an AI OS, Microsoft Copilot boss does not understand how AI is underwhelming」において、Microsoft AIのCEOであるMustafa Suleyman氏のXへの投稿が批判を呼んでいると伝えた。

Suleyman氏は最近、自身のアカウントで「AIを期待外れと呼ぶ人がいるのは笑っちゃう」と投稿したが、これに対し、MicrosoftのAI戦略に対する不満のコメントが多数寄せられている。

  • As Windows 11 turns into an AI OS、Microsoft Copilot boss does not understand how AI is underwhelming

Copilot VoiceとCopilot Visionに注目すべき

Mustafa Suleyman氏の投稿は、世の中のAI活用の水準に関する自身の見解を示したものだ。現在のAIは人々の想像を超える速度で進化を続けており、とくにチャット型AIにおいては人間を相手にしているのと遜色のないレベルで会話が成立するようになっている。Suleyman氏は携帯端末で単純なゲームを遊んでいた時代と対比して、それよりはるかに高度なAIが当然となった世界を強調したのである。

しかし人々の目には、これがWindows 11で急速にAI統合が進む状況と重なり、議論を呼ぶことになった。MicrosoftはWindows 11をAI中心の環境へ変化させつつあり、操作支援、文章生成、画像処理などの機能を各所に組み込むことに注力している。その範囲はアプリだけでなく、OS本体の設定や、コア機能へのアクセスにも及んでいる。

中でもCopilot VoiceとCopilot Visionにはとくに注目すべきだという。Copilot Voiceは音声認識によってCopilotのAI支援を呼び出す機能であり、ユーザーがAIをより身近に利用することに役立っている。Copilot Visionは、画面に表示されているものを認識し、ユーザーに変わって操作してくれるというものだ。AI統合型のWindowsでは、この2つがユーザーのアシスタントとして機能することになる。

これらのAI支援機能はたしかに便利で革新的なものだが、その実装はまだ完全とは言えず、動作の遅さや、誤った内容の提示、意図しない操作などといった問題が散見されている。とくにビジュアル解析では期待通りの結果が得られずに、タスクを正常に完了できないケースが少なくないという。また、一部のアプリではAI支援がかえって作業を阻害してしまい、ユーザーの不満を買っているケースもある。

問題は技術ではなくユーザーとの温度差

Suleyman氏の投稿に対する反応は、このような状況に対する不満の感情を反映させたものとなった。Windowsユーザーの多くは、AIが不必要な領域にまで登場することに反発している。単純な操作を行いたいだけの場面でも、AIパネルが表示されて作業の流れを遮ってくるからだ。これは、Suleyman氏の言うような技術の進化に対する不満ではなく、ユーザーが求めるものとプラットフォームが提供するものの間にあるギャップによるものだと言える。

さらに深刻なのはAIエージェントの不安定性とセキュリティリスクである。Microsoft自身、AIエージェントが誤動作を起こしたり、新たなセキュリティリスクを生んだりする可能性を認めており、対策を強化しているが、依然としてユーザーの不安が完全に払拭されたわけではない。

問題は、このようなユーザーとの温度差を、Microsoftの責任者が深刻に受け止めていないことだ。Microsoftが本当にWindowsでAIを活用したいのであれば、ユーザーと真摯に向き合って、Windowsの安定性や信頼性を取り戻すことが重要だ。