ライトとダーク、どっちが好み? Windows 11のカラーモード

Windows 11には「カラーモード」という設定がある。通常、このカラーモードは「ライト」に設定されており、ウィンドウやタイトルバー、標準でインストールされているアプリケーションの配色が白系になる。

一方、「ダーク」に設定すると、これらの要素が黒系の配色に切り替わる。

カラーモードの変更は、設定アプリから行える。「個人用設定」→「色」→「モードを選ぶ」で、「ライト」を選べば白系に、「ダーク」を選べば黒系になる。

  • 設定アプリ:「個人用設定」→「色」→「モードを選ぶ」→「ライト」

    設定アプリ:「個人用設定」→「色」→「モードを選ぶ」→「ライト」

  • 設定アプリ:「個人用設定」→「色」→「モードを選ぶ」→「ダーク」

    設定アプリ:「個人用設定」→「色」→「モードを選ぶ」→「ダーク」

このカラー設定は、ユーザーの好みに大きく左右される部分だ。必ずしもすべてのユーザーにとって必要なものではないが、Windows 11を使うなら、カラーモードを切り替えることでどのように見え方が変わるのかを一度確認してみるのもよいだろう。

ライトモード vs ダークモード:最適な使い方を科学する

カラーモードを設定する理由はさまざまだ。まず、実利的な面として挙げられるのが、ダークモードによる消費電力の削減だ。ディスプレイの種類にもよるが、効果が見込める場合には、ディスプレイの消費電力を数%から数十%抑えられる。ノートPCのようにバッテリー駆動時間が重要な機器では、この差が稼働時間の延長につながるため有効だ。

ただし、すべてのディスプレイで節電効果が得られるわけではない。白色LEDバックライトを常時点灯し、液晶パネルで光を遮るタイプの液晶ディスプレイでは、バックライトの消費電力が支配的なため、ほとんど効果がない。ローカルディミング機能を備えた液晶ディスプレイでは、部分的に節電が可能になる。一方で、画素自体が発光する有機ELディスプレイの場合、ダークモードの効果を期待できる。まずは、自分のPCやノートPCのディスプレイの種類を確認してみよう。有機ELなどの発光型ディスプレイであれば、ダークモードによる節電が期待できる。

次に考慮すべきは環境光とのバランスだ。消費電力を優先して常にダークモードにしていると、屋外や明るい窓際では画面が見づらく感じることがある。一般に、環境光が明るい場所ではライトモードの方が文字や画面が見やすいとされている。反対に、暗い環境ではダークモードの方が目の疲労を軽減しやすい。環境光に合わせてカラーモードを切り替えることで、より目に優しい使い方ができる。

さらに、カラーモードは睡眠の質にも関わる。人によっては、朝から夜まで長時間パソコンの画面を見続けることもある。こうした生活は眼精疲労を引き起こすだけでなく、睡眠の質を低下させる可能性がある。日中はライトモード、夕方以降はダークモードに切り替えることで、目の負担を減らすとともに、自然な生活リズムの維持にもつながる。カラーモードの適切な使い分けは、作業効率だけでなく、健康の面でも意味がある。

日没で自動ダークモード!PowerToys最新アップデートが便利

日中は「ライト」モード、日没から日の出までは「ダーク」モードに切り替える―こうした設定は理にかなっている。しかし残念ながら、Windows 11にはこの自動切り替え機能が標準では備わっていない。Apple製品と比べると、Microsoftはこの種の機能導入において一歩遅れる傾向がある。

ところが、先日公開されたPowerToys 0.95.0で状況が変わった。このバージョンから新たに「Light Switch」という機能が追加され、時間帯に応じてカラーモードを自動で切り替えられるようになった(参考「PowerToys 0.95 is here: new Light Switch utility, faster Command Palette, and Peek with Spacebar - Windows Command Line」)。

PowerToysは、Microsoftが提供するWindows向けのオープンソースユーティリティ集だ。日常的な操作を効率化し、生産性を高めるための高度なツールがそろっており、各ツールはWindows標準機能の拡張を目的として設計されている。軽快かつ統合的に動作するこれらの機能は、開発者やITプロフェッショナルだけでなく一般ユーザーにとっても有用だ。

PowerToysで人気を得た機能が、のちにWindows 11へ標準搭載される例は少なくない。今回、カラーモード自動切り替えがPowerToysに加わったことで、将来的にこの機能がWindows本体へ取り込まれる可能性も期待できる。

現時点では、PowerToysを利用するのが唯一の方法だ。まだ使ったことがない人にも試してみてほしい。PowerToysはGitHubのReleasesページ「Releases · microsoft/PowerToys」からダウンロードできる。バージョンが0.95.0以降であること、そして「起動時に実行」がオンになっていることをまず確認しておこう。この設定を有効にしておかないと、PowerToysが起動していないときにLight Switchが動作しないためだ。

  • PowerToys 0.95.0以降のバージョン|「起動時に実行」を「オン」にしておくこと

    PowerToys 0.95.0以降のバージョン|「起動時に実行」を「オン」にしておくこと

設定手順は次のとおりだ。

PowerToysの設定画面で「システムツール → Light Switch」を開き、「Light Switchを有効にする」をオンにする。その後、「スケジュール → 場所」を設定し、「スケジュール → モード」を「日没から朝まで」に指定すれば準備完了だ。もし切り替え時刻を自分で決めたい場合は、「日没から朝まで」を「手動」に変更して任意の時刻を指定すればよい。

  • PowerToys|Light Switchの設定

    PowerToys|Light Switchの設定

  • カラーモードがダークに切り替わったあとのPowerToys

    カラーモードがダークに切り替わったあとのPowerToys

カラーモードはショートカットキー[Win]+[Ctrl]+[Shift]+[D]でも手動切り替えが可能だ。導入直後は環境によって自動切り替えがうまく動作しない場合もある。その際は、数回手動で切り替えておくと安定して動作し始めることがある。

日没に合わせてカラーモードを自動切り替え、PowerToysで快適設定

PowerToysの機能が将来的にWindows 11の標準機能になるかどうかは、まだ誰にもわからない。

例えば、「カラーモードを日没に合わせて自動で切り替える」機能は、標準搭載されてもよいと思えるが、現時点では不透明だ。とはいえ、すでにPowerToysで試せるようになっているのだから、まずはPowerToysを使って体験してみよう。

時刻に合わせてカラーモードを切り替える設定は、理にかなっている。色の好みは人それぞれだが、長時間向き合うデバイスだからこそ、できるだけ目や体に優しい設定にしておきたい。