OpenAI CEOのSam Altman(サム・アルトマン)氏と、Apple 元チーフデザイナーのJony Ive(ジョニー・アイブ)氏が共同開発中のAIハードウェアデバイスは2年以内に登場する見込みだという。
画面を持たないポケットサイズの製品
OpenAIは5月、アイブ氏のスタートアップであるioを総額約65億ドルで買収することを発表している。これに伴い、アイブ氏と同氏のデザイン会社であるLoveFromのメンバーは、OpenAIでクリエイティブ面での支援を行うことになっている。
イベントで、故Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏のパートナーだったLaurene Powell Jobs氏のインタビューに応じたアルトマン氏は、人々がこのデバイスを初めて見たときの反応について「『これだけ?こんなにシンプルなの?』と言うだろう」と予想した。TechCrunchがレポートしている。
デバイスの詳細は明らかにされていないが、画面を持たないポケットサイズの製品になると噂されている。インタビューでアルトマン氏はiPhoneを「消費者製品の最高傑作」と評価しながら、現在のデバイスには批判的な見解を示したようだ。同氏が米サンフランシスコで開催されたEmerson Collectiveの年次イベント「Demo Day」で明らかにした。
同氏は「今のデバイスを使っていると、ニューヨークのタイムズスクエアを歩いているような気分になる。顔に向かって点滅するライト、ぶつかってくる人々、騒音。落ち着かない体験だ」と述べたという。点滅する通知やドーパミンを追求するソーシャルアプリが問題だという。
一方、開発中のAIデバイスが目指す体験は「湖畔の山小屋で、平和と静けさを楽しんでいるような感覚」だとアルトマン氏は表現した。
開発中のデバイスは、ユーザーに代わって情報をフィルタリングし、長期間にわたってタスクを代行する。情報提示や入力を求める最適なタイミングも、文脈を理解して判断する。アルトマン氏は「時間をかけて信頼関係を築き、ユーザーの生活全体について驚くほどの文脈認識能力を持つようになる」と語った。
アイブ氏はイベントで、開発中の端末が2年以内の発売見通しを明らかにし、「素朴に見えるほどシンプルな解決策を好んでいる。触りたくなるような、知的で洗練された製品、威圧感がなく無造作に使える道具が好きだ」とデザイン哲学を述べた。