既報のようにGoogleがGemini 3と共に新たな開発プラットフォーム「Google Antigravity」をパブリックプレビューで公開している。NASAが日本時間の明朝あたり(at 3 p.m EST,Wednesday,Nov.19)に「NASA Shares Interstellar Comet 3I/ATLAS Images」と題した動画ライブ配信を告知していることを知った筆者は「Google Antigravity」で何かを作ってもらおうと思い立った。

「Google Antigravity」はmacOS、Windows、Linuxに対応したバイブ・コーディング用のIDEという位置付けで現在パブリックプレビューとしてダウンロードできる。早速、ダウンロードしてインストールして見る。

「Google Antigravity」をインストール

インストールを進めるとAgent-driven depelopment、Agent-assisted development、Review-driven development、Custom configurationと4つのモードがある。

  • Agent-driven depelopment、Agent-assisted development、Review-driven development、Custom configurationの4モード

    Agent-driven depelopment、Agent-assisted development、Review-driven development、Custom configurationの4モード

ここでは、推奨しているAgent-assisted developmentを選択。Vimモードも備えるキーバインディングやExtension、コマンドラインツールなどもデフォルト設定のまま進める。

  • Vimモードのキーバインディングも可能だ

    Vimモードのキーバインディングも可能だ

次に進むとGoogleアカウントとの連携が求められる。

  • Googleアカウントとの連携

    Googleアカウントとの連携

連携に成功すると、よくEラーニングなどの終了時や達成時に見かける祝福画面が現れる。

  • Googleアカウントとの連携

    Googleアカウントとの連携

次にポリシーへの同意画面だ。データの収集方針などよく読んで自身の環境で行えるものなのかを判断しよう。

  • Googleアカウントとの連携

    Googleアカウントとの連携

ようやくIDE画面になる。左側でフォルダーを指定してワークスペースを決定する。右側ではエージェントモデルの選択になる。

  • ワークスペースとなるフォルダとエージェント設定の画面

    ワークスペースとなるフォルダとエージェント設定の画面

  • モデルにはGemini3の各モデルほかClaude SonnetやGPT-OSSなどもならび、随時選択できる

    モデルにはGemini3の各モデルほかClaude SonnetやGPT-OSSなどもならび、随時選択できる

PowerShellでNASA OPEN APIから火星情報

前回、PowerShellでNASA OPEN APIからNASAコンテンツ"今日の画像"(APOD)の解説文を日本語に翻訳するスクリプトを作成している。これをAntigravityのワークスペースフォルダにtest1.ps1ファイルとして設置する。そしてプロンプトで

test1.ps1を元にNASAの火星APIからできるだけシンプルな写真のURLと説明文で新しいmars.ps1を作って    

と依頼する。VSCode用PowerShellのインストールやTLS通信のためのモジュールなど必要なインストールに許可を求めて、修正しながら進みファイルを完成するがエラーが返る。エラーの原因は何か?と求めていくとロジック的には間違いないと思うが、photoAPIはダウンしているため数日おいて実行してみるのが良いとの回答。

  • ワークスペースにおいたps1ファイルをもとに火星の写真URLを求めたが・・・photoAPIはダウンしているとAntigravityは判断

    ワークスペースにおいたps1ファイルをもとに火星の写真URLを求めたが・・・photoAPIはダウンしているとAntigravityは判断

前回ダウンしていないのにダウンしていると勘違いしていた筆者は、この返答に納得いかなかったため、プロンプトを変えた。

いや。photoAPI以外で試せない?test1のAPIは現在でも実行可能だから,サーバがダウンしてるわけではない。marsAPIのなかの簡単なもの。

すると、彼の返答はこうだ

Mars Photos API はやはり全滅のようですが、InSight Mars Weather API (火星の気象データ) は生きていました!

mars.ps1 を書き換えて、火星の最新の「気温」「風速」「気圧」を表示するように変更しませんか? これなら「Mars API の中での簡単なもの」という条件を満たせます。

計画書を作成しましたので、よろしければ承認をお願いします。

そういうことだよ君。と偉そうに心のなかでつぶやきながら、Proceed(続ける)ボタンを押して進むと計画書となるmdファイルを書き換えて、即座にmars2.ps1ファイルを作成。プロンプトに実行結果を表示し動作確認しました!と嬉しい声。

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Mars Weather Report (Sol 676)
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Season:             fall
Average Temp:       -62.434 C
Wind Speed:         5.632 m/s
Pressure:           743.55 Pa
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底部にインストールされたPowerShellエクステンションで実際に実行すると最新の火星情報の気温、風速、気圧などの情報を表示した。

  • 無事火星の最新気温が表示された

    無事火星の最新気温が表示された