SCSKは11月13日、国内企業における SASE(Secure Access Service Edge、サッシー)に関する実態調査の2025年最新版を公表した。同調査は、国内企業のネットワークおよびセキュリティ担当者・責任者798名を対象に実施したもの。
SASEは2019年にガートナーが提唱した、ネットワークとセキュリティ機能をクラウド上で統合的に提供するモデル。
今回、SASEが本格的な普及期に入る中で多くの企業が直面する「運用負荷の増大」という課題に対し、どのようなソリューションが高い満足度を得ているのか、その傾向が明らかになったという。
SASEの認知度は4割程度
SASE「よく知っている」と答えた企業は7.3%、「ある程度知っている」と答えた企業は32.2%となり、SASEの認知度は全体の4割程度という結果が出た。まだ半数以上の企業がSASEについて認知・理解していないことがわかったが、2023年と比較すると8%上昇しており、確かに認知度は上がってきている。
SASEの導入状況としては、「すでに導入済み」と答えた企業が12.0%、「現在導入中」と答えた企業が4.0%、「導入計画中」と答えた企業が12.7%となった。
「すでに導入済み」「現在導入中」を合わせると16%となり、これはキャズム理論で示されるイノベータ(2.5%)、アーリーアダプター (13.5%)の合計値に達している。これより、同社はSASE市場が本格的な普及期に入ったことがわかるとコメントしている。
SASEの顧客満足度
今年はCato クラウド(Cato SASE Cloud Platform)を中心としたSASEの主要ソリューションの満足度調査を初めて実施。
SASEを導入済みの企業に対し、「管理画面・操作性」「機能性」「コスト」「運用・保守」「技術情報・ナレッジ」について、5点満点で満足度を回答してもらった。
その結果、Catoクラウドは、「管理画面・操作性」「機能性」「コスト」「技術情報・ナレッジ」の4項目で最も高い満足度を獲得したという。