【農林水産省】小泉農相5カ月で退任 米価安定化は道半ばに

自自民党の高市早苗内閣が発足した。石破茂内閣で農水相を務めた小泉進次郎氏は10月21日の記者会見で在任中の5カ月間を振り返り、コメの安定供給に尽力したと強調した。

 小泉氏は、失言により5月に更迭された江藤拓氏の後を継いだ。当時は米価の高騰が深刻化しており、「有事ともいえる状況下」(小泉氏)だった。「コメ担当大臣」を自任し、供給量を増やすために備蓄米の放出を推進。就任から10日後に店頭での販売開始を実現した。

 ただ、農林水産省が公表した10月6日~12日のスーパーのコメの平均販売価格(税込み)は、5キログラムで前週より63円(1.5%)安い4142円だった。備蓄米放出後、3500円台まで低下する局面もあったが、小泉氏の就任当初と同じ4000円台が続いている。

「現在価格は過渡期・踊り場にあると思われ、今後も注視していく必要がある」と小泉氏が説明した通り、米価の安定化は道半ばの状況にある。

「不足感が浸透したマーケットを変えるには、1回過剰局面を作らなければ安定化はしない」

 小泉氏はコメ問題について「生産を抑制する農政」から「需要に応じて増産する農政」に舵を切ったと語る。農林水産省が発表した2025年産の主食用米の収穫量は、前年比10.1%の747万7000トンになるとの見通しを発表。2016年の749万6000トン以来、9年ぶりの高水準だ。

 高市内閣で農水相を務める鈴木憲和氏は、岸田内閣で農水副大臣の経験がある。米どころの山形県が選挙区だ。「大臣が変わるごとに政策が大きく変わることは誰も望んでいない」(小泉氏)。 鈴木氏もスピード感を持ち、難局に当たる覚悟が必要だ。

【政界】野党にも責任が問われる「連立拡大」を巡る政局 新総裁が直面する「歳出増と解散権封印」の圧力