米Salesforceは10月13日(現地時間)、Slackを組織内のAIエージェントが集まる「エージェンティック オペレーティングシステム(エージェンティックOS)」 へと進化させたと発表した。

Slackは、人とAI、AIエージェントがデータと会話のコンテキスト(文脈)の中でシームレスに協働できる、会話型ワークスペースへと進化した。

「エージェンティックOS」としての特徴

具体的には、Salesforce Agentforce Sales、IT・人事サービス、そしてTableauをSlackに統合し、CRMをより直感的で会話中心へと進化させる。

Slackbotを再設計することで、個々に最適化されたAIアシスタントとして、すべての従業員にパーソナライズされたAI体験を提供する。Agentforceの新しい「Channel Expert」エージェントがチャンネル内で即時に知識を提供し、コンテキストに沿ったインテリジェントなサポートを行う。

プロセスやポリシー、社内ワークフローなどに関する質問をすると、Channel Expertが自社の情報に基づき、即座に正確な回答を提示する。その結果、同僚からの返信を待ったり、ドキュメントを探し回ったりせずとも、必要な情報を、信頼できる形でその場で得られるようになる。

  • Channel Expertの画面イメージ

    Channel Expertの画面イメージ

また、新たに搭載されたリアルタイム検索APIとモデルコンテキストプロトコル(MCP)サーバ機能、そ刷新された開発者向けプラットフォームにより、OpenAI、Anthropic、Googleなどの開発者パートナーが、Slack上でネイティブに動作するAIエージェントを構築できるようになる。