秋の夜長の天体はすばらしいだろうとNASA APIを登録してみたのだが、米連邦政府の資金援助の停止により更新停止しているさなかだ。不安もあったが、即座にIDが送られてきた。執筆時にAPIの発行は可能だ。NASAのような人類の叡智の先端をカバーする機関が一部停止するのはとても残念。
-

米連邦政府の資金停止での休止を告げるNASAのトップページ
3I/ATLASは今年の7月まで発見されていなかった。現在では太陽系へと進入し火星近辺を通るが、地球に衝突することは無いとされる。しかし、仮に、噴射するガスが強力に噴き出して急激にあり得ない角度に軌道が変わってしまえば、緊急事態。人類は叡智で助け合わなければならないことになる。映画「アルマゲドン」である。コア部分が大きければ、領土はおろか生物絶滅の危機である。争いなどしていられない状況になる。
地球上で過去に実際に起こったとされる生物絶滅規模の隕石衝突シミュレーション映像を見た記憶があるが、衝突によりマントルがめくり上がり衝突地点からとんでもない高さと熱さのマグマ津波が地球を覆いつくす。あれを見ると地底にでも文明を構築しなければ生物すべてが絶滅である。あまり笑えないのは恒星間天体の発見は、近年に集中している。今後も増えそうだとNASAが発表していたのを記憶している。
とSFなスケールの世界にも思いをはせながら、NASA OPEN APIの公式ページを見る。発行されたAPIキーを使用する場合は1時間の上限は1000リクエスト。キー無しでもデモ用の"DEMO_KEY"を設定すると1時間あたり30リクエスト、1日あたり50リクエストまで使えるようだ。
APIページの下の方にあるBrowse APIsでは、できること別にシンプルなクエリ例が掲載されている。一番最初に掲載されているAPODをDEMO_KEYを使ってPowerShellで取得してみよう。
-

api.nasa.govの下の方の各クエリの詳細が書いてある。ここではAPODを試してみよう
$apiKey = "DEMO_KEY"
$url = "https://api.nasa.gov/planetary/apod?api_key=$apiKey"
$response = Invoke-RestMethod -Uri $url
$imageUrl = $response.url
Write-Host "今日のNASA画像のURLはこちら: $imageUrl"
Read-Host "終了するには、Enterキーを押してね"
上記をnasa.ps1で保存し、実行すると以下のように表示される。
APODは、Astronomy Picture of the Dayの略。NASAのもっとも人気あるコンテンツのひとつだそうで、毎日、魅力的な天体写真を紹介していた。スクリプトではこの画像を取得している。このAPODサービスのAPI詳細についてはGitHubにも公開されているが1995年6月16日以降の日付を指定して過去の写真も表示できる。
&date=1999-07-31
のように$urlのキーのあとに指定するだけだ。デモキーの回数制限が切れてしまったので実際に取得したキーを用いて1999年7月31日を指定してみる。
$url = "https://api.nasa.gov/planetary/apod?api_key=●●●●●●●●●●●●&date=1999-07-31"
$response = Invoke-RestMethod -Uri $url
$imageUrl = $response.url
Write-Host "今日のNASA画像のURLはこちら: $imageUrl"
Read-Host "終了するには、Enterキーを押してね"
実行すると以下のGif画像が表示された。
先述のように、現在は連邦政府の資金援助停止により休止状態で10月1日の日付で止まっているため、更新はされていないがAPIは稼働している。地球平和のためにも、早く問題を解決してほしいと思う次第だ。


