Windows Centralは10月1日(現地時間)、「Windows 7 marketshare skyrocketed to almost 10% last month」において、Windows 10のサポート終了を目前にしてWindows 7の市場シェアが急上昇していると伝えた。

これはWebトラフィック解析サービスであるStatCounterの公開データによるもので、Windows OS全体に対するWindows 7のシェアが直近で9.6%にまで跳ね上がった事実が浮かび上がった。

世界全体でのWindows 7のシェアは9.61%に

StatCounterのデータによると、世界全体でのWindows 7のシェアは、2025年7月時点では2.02%だったものが、8月に3.59%、9月には9.61%にまで上昇している。一方で、Windows 10のシェアは7月時点で42.88%、8月には少し回復して45.53%になったが、9月で40.5%に下落した。Windows 11は、7月に初めてWindows 10を超えて53.51%まで上がったものの、8月は49.08%、9月は48.94%と伸び悩んでいる。

  • 世界全体におけるWindowsのバージョン別シェアの推移

    世界全体におけるWindowsのバージョン別シェアの推移 引用:StatCounter

このデータだけを見ると、Windows 7のシェアが急増した背景には、2025年10月14日に迫ったWindows 10のサポート終了が関連していると考えられる。Windows 10のサポート終了に伴って、Microsoftはユーザーに最新のWindows 11へのアップグレードを促しているものの、それを嫌った一部のユーザーが以前に人気のあったWindows 7に回帰しているという構図である。

しかし、Windows 7は2020年1月14日にすでにサポート終了を迎えており、有償のセキュリティ更新プログラム(ESU)も2023年1月10日で終了している。Windows 10からWindows 7へのダウングレードは、Windows 10を使い続けるよりもリスクが高く、合理的な選択とは言えない。

日本では7.14%、シンガポールでは92.09%まで上昇

前提として、StatCounterのデータは、Webトラフィックの豊富なテレメトリから導き出されており、業界動向の指針としては十分に信頼できるが、かならずしも100%正確ではないという点に注意する必要がある。その上で、StatCounterのデータをもう少し詳しく見ていくと、興味深い事実が分かった。

まず、この2カ月間でWindows 7のシェアが急伸しているのはアジア地域に限られるということだ。アジア地域では、2025年7月に2.32%だったシェアが、9月には18.6%まで上昇している。他の地域でもごく僅かな上昇は見られるものの、アジアほど顕著ではない。

  • アジア地域におけるWindowsのバージョン別シェアの推移

    アジア地域におけるWindowsのバージョン別シェアの推移 引用:StatCounter

そして、アジアの主要な国の中でWindows 7のシェアが急伸しているのは、日本とシンガポールの2カ国だけのようだ。日本では2025年7月の1.25%から、9月には7.14%まで上昇した。シンガポールはもっと極端で、7月は3.42%だったのに対して、9月には92.09%となっている。シンガポールの値は明らかに不自然であり、データ上で何らかの不備があったと考えるのが妥当だろう。

  • 日本におけるWindowsのバージョン別シェアの推移

    日本におけるWindowsのバージョン別シェアの推移

  • シンガポールにおけるWindowsのバージョン別シェアの推移

    シンガポールにおけるWindowsのバージョン別シェアの推移

なお、別の興味深いデータとして、台湾ではWindows 7の代わりにWindows 8のシェアが7.78%まで上昇していることも分かった。

  • 台湾におけるWindowsのバージョン別シェアの推移

    台湾におけるWindowsのバージョン別シェアの推移

StatCounter上でWindows 7のシェアが急上昇したことについて、数値だけでは真相は分からない。しかしその点を差し置いても、Windows 11のシェアがあまり大きく伸びていないという事実には注目するべきだろう。Windows 11への移行を躊躇しているユーザーがまだ相当数いることについてMicrosoftはどのように対策するのか、まだ目が離せない状況が続きそうだ。