【財務省】石破首相の退陣表明で加藤氏の大臣交代は既定路線?

石破茂首相(自民党総裁)が退陣を表明し、次の自民総裁と政権の枠組みに焦点が移った。加藤勝信財務相は9月8日、次期総裁選への立候補について「熟慮しながら考えたい」と視察先の三重県津市で記者団の取材に答えた。

            加藤勝信・財務相

 ただ、加藤氏の出馬はハードルが高い。必要な推薦人20人を確保するのは容易ではないうえ、約1年にわたり財務相を務めたものの知名度が上がったとは言い難く、もっぱら「次の政権で主要ポストを確保するためだろう」(閣僚経験者)といわれる。

 一方、財務省は自民総裁選実施で参院選後の〝政治空白〟がしばらく続く中、秋の臨時国会を見据え「政策の停滞は許されない」(幹部)として自民総裁選候補者や野党各党と調整を水面下で進める考え。自民、公明両党が衆参両院で少数与党になり、野党各党もそれぞれ一定の影響力を持つ今、各党との調整を担う財務省は2026度の税制改正や予算編成で主導権を握る好機だ。

 石破首相の退陣で加藤氏の財務相交代はほぼ規定路線だが、加藤氏が今後も政府の政策調整で一定の影響力を持つ可能性は高い。8日、加藤氏は津市での中小企業視察後「中小企業の設備投資の前向きな動きをしっかりと支援していくことの重要性を深く認識した」と述べ、地域経済を支える中小企業の製品開発や設備投資を支援することが重要だとの認識を示した。

 総裁選を見据えた発言だとみられるが、加藤氏が財務相ポストを離れても、財務省の〝援軍〟であることは変わらないとみられ、省内で加藤氏の動向は今後も注目されそうだ。

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