Windows Latestは9月18日(現地時間)、「Windows 11 is getting "Windows AI Labs" for early access to Microsoft's AI features」において、Windows 11向けに「Windows AI Labs」という新しいプログラムを準備していると報じた。
この仕組みは、ペイントをはじめとする標準アプリにおいて実験的なAI機能を試験導入する場として設計されており、初期段階ではペイント限定で適用されるようだ。特定のユーザーにのみ招待通知が送信され、参加者は設定画面からサインアップできる仕組みが導入されたと伝えている。
招待制で展開され、サーバ制御による提供
Windows AI Labsは、Microsoftがサーバ側で制御する仕組みによって提供されるものであり、ユーザーがストアから更新を行わなくても招待通知が表示される点が特徴だ。通知では「実験的AI機能をペイントで試す」といった旨がされており、参加を希望すれば設定画面から直接登録できるようになっているという。現時点ではバックエンドが稼働しておらず、登録処理は完了しないが、Microsoftの意図する配布方法を確認できる状況になっている。
このプログラムには正式な利用契約文書が存在し、そこには「ペイントの未完成機能を継続的に評価する」趣旨が記載されている。参加者は完成前の機能を利用し、フィードバックをMicrosoftに提供する役割を担うことになる。導入される機能は正式版として公開されない可能性があり、試験的な段階にとどまる場合もあることが明示されている。
提供される機能はプレビュー扱いであり、品質が安定していないことが前提とされている。Microsoftは参加者に対し「早期の意見が将来の機能設計に影響を与える」と説明しており、外部に先行公開することで改良につなげる姿勢を見せている。この仕組みはGoogleが展開するSearch Labsに類似しており、最終的に導入が見送られる機能を試験的に体験できるという点でも共通点がある。
Microsoftの戦略的布石
今回の発表と同日に、ペイントにおける追加機能としてフォトショップに似た新しいプロジェクトや、不透明度の調整機能が実装されたことも伝えられた。これらはAIに直結しない改良ではあるが、アプリの表現力や編集機能を拡張する取り組みの一環といちづけられる。
Windows AI Labsは、Microsoftが標準アプリにおけるAI統合を進展させる布石と捉えられる。今後はペイント以外のアプリにも対象が拡大する可能性が高く、Windows 11全体のユーザー体験に変化をもたらすと考えられる。正式稼働の時点で具体的な実験機能の内容が明らかになれば、利用者にとっての選択肢がさらに広がることになる。
