Windows Centralは9月15日(現地時間)、「UK universities face a major AI disruption」において、イギリスの大学生を対象にしたAIの学習用途での利用状況に関するYouGovの調査結果を伝えた。
3分の2の学生がAIを積極的に学習に利用
この調査には1,000人以上の大学生と学部生が参加し、AIの利用頻度や使い方、学生自身の意識を尋ねる質問が行われた。その結果、約66%の学生が何らかの形で学習目的でAIを使用していると答え、さらにそのうちの33%が少なくとも週1回はAIを使っているという回答を示したという。
使用されているAIツールはChatGPTが最も一般的で、AIを学習に使う学生の74%がChatGPTを使っていた。以下、GoogleのGeminiが11%、MicrosoftのCopilotが8%と続いている。
学生がAIを利用する目的は?
学生たちが学習にAIを利用する目的としては、「難しい概念の説明を理解する手助け」が81%、「テキストの要約」が69%と高い割合を占めているほか、「特定のトピックについての関連情報源の特定」(55%)や「作成した採点済みの課題の改善の提案」(52%)という回答も多い。
AI利用の効果については、約30%の学生が「AIのおかげで成績が上がった」と感じている一方で、11%は「成績がむしろ下がった」と回答している。多くの学生(36%)は「学習やスキル習得の助けになった」とし、8%は「かなり助かった」と、AIに対する評価は高い。また、将来的な職業においてAIツールが重要になると予想している学生もおり、12%が「非常に重要になるだろう」と答えている。
不正行為の防止、学校側の指導体制の整備が課題に
AIの利用が前向きに作用している一方で、不正行為の助長にもつながっている実態も明らかになった。AIを学習に使っている学生のうちの23%は「潜在的な不正行為」に当たる方法でAIを活用したことを認めている。具体例としては、「課題の一部をAIに作成させた」(20%)、「AIによって完全に作文を作成し、自分で手直しした」(12%)、「AIに作文を完全に作成させて、自分で一切手直しせず提出した」(5%)などの回答が挙げられている。
AIを学習に使っている学生の約47%が「AIが誤った情報を提示することに気づくことがよくある」と回答しており、学生の多くがAIのハルシネーション(誤情報生成)について認識していることも分かった。
加えて、大学側のAI活用に関する指導やガイドラインの整備が不十分との指摘もあった。調査では、「大学がAIの倫理的な使い方を積極的に教えている」と答えた学生はわずか11%にとどまっており、「ほとんど指導がない」(15%)、「使用を積極的に阻止している」(18%)という回答もあった。多くの学生がAIを積極的に活用し、学習効果を高めている学生も増える中で、大学側の対応が後手に回っている現状が浮き彫りになった形だ。

