米OpenAIは9月15日(現地時間)、AIコーディング支援ツール「Codex」向けに最適化したGPT-5のバージョン「GPT-5-Codex」を発表した。同モデルは、実際のソフトウェアエンジニアリング業務に重点を置いてトレーニングされており、迅速かつ対話的なセッションから、長時間のタスク処理やコードレビューまで、高度なエンジニアリング業務に対応できる。Codexを、コーディング支援ツールから開発者の“チームメイト”のような存在へと近づけるアップグレードである。
CodexはChatGPT Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseプランに含まれており、プランに応じて利用可能な作業量が異なる。API経由でのGPT-5-Codex提供も、近日中に開始される見込みである。
現実のソフトウェア開発タスクに基づいてトレーニングされたGPT-5-Codexは、新規プロジェクトの構築、機能追加、テスト作成、大規模なリファクタリング、コードレビューといった作業に対応する。また、開発者が記述するプロンプトに柔軟に対応し、コードの品質や整合性にも配慮した出力を行える。
GPT-5-Codexは、タスクの複雑さに応じて推論に費やす時間を動的に調整する。簡単な定型作業は即座に処理し、大規模なリファクタリングのような複雑なタスクには、テストの失敗を修正しながら、時には7時間以上も自律的に作業を続けることができるという。これにより、開発者は対話型セッションでの俊敏性と、長時間タスクにおける粘り強い実行力の両方の恩恵を受けられるようになる。
実際のソフトウェア開発課題を解決するベンチマーク「SWE-bench」において、GPT-5-Codex(high)は74.5%の正答率を記録し、GPT-5(high)の72.8%を上回った。多数のファイルにまたがる複雑な修正を要する「コードリファクタリングタスク」では、GPT-5の33.9%に対し、51.3%という大幅な性能向上を示している。
コードレビュー機能では、プルリクエスト(PR)の内容とその意図を読み取り、コード全体や依存関係に対する分析を実行する。さらにテストコードを走らせて挙動を検証するなど、従来は経験豊富なエンジニアが行っていた作業も担える。OpenAI社内では、すでに大多数のPRがCodexによってレビューされているという。
Codexはターミナル、IDE、Web、GitHub、ChatGPT iOSアプリなど、開発者が作業するあらゆる環境で利用できる。
- Codex CLI:エージェントコーディングワークフローを中心に再設計された。スクリーンショット、ワイヤーフレーム、ダイアグラムなどの画像をCLI内に直接添付・共有でき、より直感的な指示が可能になった。ToDoリストによる進行状況管理やWeb検索、外部システムとの接続も行える。
- Codex IDE拡張:VS Code、Cursor、その他のVS CodeフォークにCodexエージェントを導入し、ローカルの変更をシームレスにプレビューしつつ、Codexでコードを編集できる。
- Codexクラウド:クラウド上での処理性能は継続的に改善されている。コンテナをキャッシュすることで、新規タスクおよびフォローアップタスクの完了時間の中央値を従来比で90%短縮した。さらに、よく使われるセットアップスクリプトを検出・実行することで環境構築を自動化。インターネットアクセスの可否も設定できるため、依存パッケージの取得なども柔軟に対応できる。
これらの統合により、開発者はローカル・クラウドを問わず一貫した作業環境でCodexを利用できる。



