Check Point Software Technologiesは9月5日(米国時間)、「Passing the Security “Vibe” Check - Check Point Blog」において、生成AIに依存したソフトウェア開発手法「バイブコーディング」に潜むセキュリティリスクとベストプラクティスを伝えた。
バイブコーディングにリスクは存在するが活用を避けるべきではないとして、上手に付き合う方法を解説している。
バイブコーディングのリスク
Check Pointが挙げているバイブコーディングのセキュリティリスクは次のとおり。
- AIツールは指示された機能を生成する。その一方で安全でないデフォルト動作、不十分な入力検証、時代遅れの暗号化処理などを含むことがある
- 期待した情報源以外からも情報を収集し、可視化することがある。その結果、知的財産や顧客データを流出させる可能性がある
- バイブコーディングプラグインは過剰な権限を要求する傾向がある。プラグインが侵害されると広範囲に被害が及ぶ可能性がある
- AIツールは不必要なソフトウェアパッケージを取り込むことがある。攻撃者は偽のパッケージを公開し、マルウェアを取り込ませることができる
- 技術力の低い開発者も参入できるが、セキュリティ知識の乏しさはそのままリスクになる
- AIツールを利用すると、責任の所在が不明瞭になる。これはコンプライアンスとガバナンスに悪影響をもたらす
- AIツールは重要なファイルにわかりにくい欠陥を忍ばせることがある。結果として人間に間接的な危害を加えるリスクがある
バイブコーディングと付き合う方法
前述のリスクを低減しバイブコーディングを有効活用する方法として、Check Pointは次のベストプラクティスを提案している。
- 安全な開発を可能にするAIツールを採用する。また、安全なデフォルト動作、入力の検証、暗号化などを行うようにプロンプトを設計する
- 人間によるコードレビューを実施する
- 機密情報などはAIツールがアクセスできない場所に保管する。テストでアクセスを許容する場合は、サニタイズされたデータまたはテスト用のデータを作成する
- AIツールが提案するソフトウェアパッケージは、その安全性が確認されるまで疑わしいソフトウェアとして扱う
- コードのセキュリティリスクを検出する自動コードスキャンツールを導入する
- 開発者の技術力を向上させる。バイブコーディングにおいても開発者の能力は軽視しない
バイブコーディングを導入すると、コーディング時間を飛躍的に短縮できるようになる。生産性の大幅な向上をもたらす一方、深刻なリスクも懸念されている。ソフトウェア開発にバイブコーディングを取り入れる企業には、それらリスクと正しく向き合い、有効な解決策を講じて成長につなげていくことが望まれている。
