
創薬バリューチェーンの 始まりとなる設計工程を担う
当社は2003年の創業以来、リーガルテックから経済安全保障、医療など、様々な事業領域を拡大してきました。2023年からは、AI(人工知能)を活用した創薬支援事業を本格的に始めています。
当社が開発するAIは世界中どこも手掛けていないAIで、普通の人が見ても何の価値も分からない、例えば、創薬の研究者しか理解できないような専門家専用のAIです。
創薬研究者が知りたいのは、皆が知っているような情報ではなく、世界中の誰も知らない未知の情報です。通常の生成AIが出してくる結果は99%の人が納得する情報かもしれませんが、われわれは残り1%にフォーカスし、研究者の〝ひらめき〟を促すものになっています。
医薬品開発の第一歩は、標的分子と言いまして、薬が標的にする身体の中の遺伝子を見つけることから始まります。標的分子は人間の身体の中に約2万個、病気の種類も1.5万くらいあると言われており、病気と分子の組み合わせを見つけることが大変難しいのです。
医薬品開発は長い時間と多大なコストを要し、成功確率も低いという課題を抱えていますが、初期段階である標的分子が正しい標的でないと、20年近い時間と巨額の費用を投じても全て無駄になってしまいます。
そこで創薬バリューチェーンの始まりである、アイデアの着想や標的分子探索・選定の課題解決のために当社が立ち上げたのが、AIで創薬を支援する『Drug Discovery AI Factory(DDAIF)』。創薬研究で新しいアイデアやそれを裏付ける仮説を生成し、持続的に供給するプラットフォームです。
医薬品開発の設計図と考えればわかりやすいでしょうか。今まではこれを科学的につくることができなかったため、必要なイノベーションが起こっておらず、属人的にならざるを得なかったので成功確率が低かったわけです。
半導体の開発過程において、不可欠なのが英ARMです。ARMが設計に特化し、自社で生産設備を持たないファブレス企業として成長しているように、今後は、われわれも創薬の最初の設計工程を担う企業として成長したいと考えています。