パナソニック エナジーの米国での第2工場が稼働
パナソニック エナジーは7月14日、米国カンザス州デソトで建設を進めていた電気自動車(EV)向け円筒形リチウムイオン電池工場の開所式を執り行ったことを発表した。
同工場の敷地面積は約120万m2、延床面積は約44万m2。工場内部は、省人化ラインの導入などにより、2017年より稼働している北米工場であるネバダ州の工場(ネバダ工場)と比べて生産性を約20%向上させたほか、今後はセル容量を約5%向上することが可能な新材料を用いた製品の投入も計画しているという。
フル稼働で年間約32Gwhのリチウムイオン電池を製造
主な生産品目は2170セルタイプの車載用円筒形リチウムイオン電池で、フル稼働時には年間約32GWhを生産することが可能で、ネバダ工場の年間約41GWhと併せることで、米国で年間約73GWhの電池を製造することができるとする。
また、同工場はカンザス州史上最大の開発プロジェクトであり、工場での最大4000人の新規雇用の創出のほか、サプライヤなどの関連企業を含めると、直接・間接雇用併せて約8000人の新規雇用が創出されることが期待されているという。
さらに、将来にわたる持続的なハイテク人材の雇用機会創出と産業振興のため、カンザス大学など地域の高等教育機関とも技術開発や専門人材育成の連携を進めるなど産学連携の取り組みも推進しており、デソト地域およびカンザス州周辺の経済圏のみならず、米国の経済や製造業の活性化にもつながることが期待されると同社では説明している。