Windows Latestは7月13日(現地時間)、「Windows 11 KB5062553 install fails, issues cause Firewall error (July 2025 Update)」において、Windows 11 バージョン24H2向けの更新プログラム「KB5062553」に関する問題を報告した。
一部のユーザーはインストール中に「0x8007371b」、「0x800f0991」、「0x80073712」、「0x80071a2d」などのエラーに遭遇し、インストールに失敗することがあるという。
症状はさまざま、Microsoftからのコメントはなし
Microsoftは2025年7月8日に月例の累積更新プログラムとして「KB5062553」をリリースした。この更新プログラムはWindows Updateを介して配信されており、インストールを保留するケースを除けば自動的にダウンロードおよびインストールされる。
通常は問題なくインストールが進行し、再起動の要求または自動的に再起動することになる。ところがWindows Latestによれば、一部ユーザーからエラーメッセージ「0x80073712」などが表示されインストールに失敗したとの報告があったという。また、Windows Latestの記者自身も再起動後、しばらくして変更がロールバックされるトラブルに遭遇したと報告している。
本稿執筆時点では、Microsoftはこれらの問題に対して公式にコメントしておらず、対策は明らかになっていない。しかしながら、この更新プログラムには重要な脆弱性の修正が含まれており、インストールすることが推奨されている(参考記事:Microsoft、7月更新プログラム公開 - 130件の脆弱性を修正 | TECH+(テックプラス))。
手動アップデートで改善の可能性
そこで、Windows LatestはWindows Updateを使用しない手動アップデートを提案している。すべてのケースで問題を改善できるわけではないが、影響を受けたユーザーの半数以上は成功する可能性があるとしている。
Microsoft Updateカタログを使用した「KB5062553」の手動アップデートは、公式手順「July 8, 2025—KB5062553 (OS Build 26100.4652) - Microsoft Support」に従う必要がある。
公式手順は「Method 1」および「Method 2」の2種類を解説しているが、後者の手順がわかりやすい。最初にServicing Stack Update(SSU)「KB5043080」をインストールし、その後にKB5062553のスタンドアロンインストーラーを実行する。
SSUおよびスタンドアロンインストーラーは「Microsoft Update カタログ」から入手することが可能だ。PCのアーキテクチャーに対応した右端のダウンロードボタンをクリックし、表示されるリンクから各ファイルをダウンロードすることができる。