エンタープライズ向けオープンソリューションを提供するRed Hatは現地時間7月9日、組織内での開発チームに向けた無償利用可能なプログラム「Red Hat Enterprise Linux for Business Developers」を発表した。同社が展開する開発者プログラムを補完するもので、開発・テスト向けにハイブリッドな物理、仮想、クラウドベースのRed Hat Enterprise Linuxを1ユーザー最大25、コンパイラやコンテナ環境Podman Desktopなど必要なツール一式を無償提供する。

同社では、エンタープライズ向けの開発者プログラム(「Red Hat Enterprise Linux Developer Subscription for Teams」)、個人開発者向けプログラム(「Red Hat Developer Subscription for Individuals」)を提供しているが、新たなプログラムは組織内での個人を対象にしており、開発・テスト環境に限られるが個人単位の登録で無償利用できる。事業部門など従来のIT部門以外で働く開発者も、Red Hat Enterprise Linux環境によりアクセスしやすくなること、本番環境で承認された同じプラットフォーム上での開発、チーム間の摩擦の軽減などの利点を挙げている。

Red Hat Red Hat Enterprise Linux バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるGunnar Hellekson(ガナー・ヘレクソン)氏は、「現代の開発者は、革新的なアプリケーションを迅速に提供するために、自身のペースで作業を進める必要がありますが、IT運用チームや現場システムとの摩擦を増大させないことが不可欠です。」と開発環境へのアクセスの多様化がビジネスが求める現場環境への対応力、一貫性のある信頼性の高い基盤の実現などに貢献することを述べる。