「三菱みなとみらい技術館」が施設の一部を改修し、7月12日にリニューアルオープン。運営する三菱重工グループが手がけるロケットやガスタービンなどの実物大グラフィックを壁一面に展示し、正面外観も街並みに調和するような青色に刷新する。

  • 三菱みなとみらい技術館のエントランス完成予想イメージ

三菱重工グループが築いてきた歴史と未来をつなぐ象徴である、「UNIVERSE BLUE」という新たなコンセプトデザインをもとに、エントランスとファサード(建物正面の外観)を刷新。「青焼き図面」(blueprint)に込められた技術の積み重ねや、「青写真」(同)として描かれた未来への希望、「みなとみらい」の海や空を含んだ横浜の都市性を表現したものだという。

  • ファサード完成予想イメージ

エントランスには、高さ10m以上の大空間を利用し、三菱重工グループが手がけるロケットやガスタービン、全自動無人運転車両システム(APM)といった製品の実物大グラフィックを壁一面に展示した「1/1 SCALE PROJECT」が登場。同社グループの多彩な製品群のスケールを来館者が実感し、さまざまな事業領域や技術への理解を深められるようにした。

  • エントランス壁面グラフィックの完成予想イメージ

ファサードには青色を基調としたグラデーションを採用し、「人々の頭の中から湧き出るイマジネーション、クリエイティビティ、アイデアといった自由な創造力と陸・海・空・宇宙の幅広い事業領域の有機的な広がり」を表現したとのこと。このファサードからエントランスへ進むことで、抽象的な創造力が具体的な形(実物大グラフィック)に昇華していくプロセス、そして「1/1 SCALE PROJECT」のスケールを、来館者が体感することをねらいとしている。

館内の展示ゾーンにある実物や映像、体験型のハンズオン展示を通じて技術への理解を深め、展示を見終えた後に再びエントランスへ戻ることで、来館者はものづくりへの新しい発見や気づきを得るとともに、同グループの「ものづくりへの思い」を再認識できる構成とした。

館内には、「三菱重工スポーツチャレンジ」のコーナーも新設。同グループが企業スポーツとして有する硬式野球部、マラソン部、三菱重工相模原ダイナボアーズ(ラグビー)と、プロサッカークラブ「浦和レッズ」、「三菱重工浦和レッズレディース」の歴史とともに、選手のサイン入りシューズなどを展示する。

同館の所在地は、横浜市西区みなとみらい三丁目3番1号 KDX 横浜みなとみらいタワーで変更はなく、JR根岸線/横浜市営地下鉄「桜木町」駅から徒歩8分、みなとみらい線「みなとみらい」駅5番けやき通り口から徒歩3分。

開館時間は、平日が10時~15時まで(入館は14時30分まで)、土日・祝日は10時~16時まで(入館は15時30分まで)。休館日は毎週火曜・水曜(祝日の場合は翌日)のほか、年末年始と特定休館日。入館料は大人500円、中・高校生300円、小学生200円。

1994年に開館した同館では、2022年度に2階「陸ゾーン」をリニューアル、2023年度に「空ゾーン」と「宇宙ゾーン」を一体化して「空・宇宙ゾーン」を新設し、2024年度には開館30周年を記念した「Future Visions 2040」の展示をスタートしている。