電通は7月1日、電通グループ、GeekOutおよび講談社クリエイターズラボと協働し、新レーベル「ROBMIX(ロブミックス)」を立ち上げたと発表した。没入型ソーシャルプラットフォームRobloxを通じた次世代クリエイターの発掘・育成と、新規IP・コンテンツ開発やメディアMIX展開を目的としている。
協働の背景
電通グループは昨年、次世代クリエイター支援プロジェクト「House of Creators」を開始し、第1弾はRobloxをパートナーとして推進しており、「ROBMIX」はその一環の施策となる。
Robloxは全世界で約1億人のユーザーが利用し、アバターを通じて交流や多様なバーチャルコンテンツを楽しんでいる。これらの体験は、世界中の多数のクリエイターによって自主的に開発されており、自由な制作環境がイノベーションとコミュニティの成長を支えている。
ROBMIXは、誰もがクリエイターになれる次世代エンターテインメントの先駆けを目指し、Roblox上の次世代クリエイターと日本IPの共創を推進するプロジェクト。電通グループは幅広いネットワークとビジネスプロデュースの強みに加え、GeekOutおよび講談社が有するケイパビリティや事業アセットを活用する。
具体的な施策
具体的には、「Robloxを中心とした新規IP(作品・キャラクター・世界観・マンガなど)の創出」「既存IPをRoblox上に最適化して展開する取り組み」「他プラットフォームで活動するゲームクリエイターのRoblox上での創作支援」「Roblox発の人気IPのマンガ化・絵本化・グッズ化といったメディアMIX展開」という4つの施策を主軸に据える。
また、キャラクターを起点としたIP開発を行い、マンガ・アニメ・音楽・アパレルなど多様な領域への展開も視野に入れているという。
電通は、日本のメディア企業やIPホルダーのビジネス変革や海外展開を支援し、次世代クリエイターの活躍促進とエンタメ業界の発展に貢献する取り組みを強化している。また、テクノロジーと創造性の融合による新たな表現を通じて、次世代の才能の育成にも注力していくとしている。