ファインディは7月4日、生成AIを実務で活用できるITエンジニアと生成AI活用を推進したい企業のマッチングに特化したサービス「Findy AI Career」α版の提供開始を発表した。同社のクライアント企業を対象に限定リリースされたサービスは、"日常的に生成AIを活用し、サービスや開発プロセス、業務改善への組み込みを主体的に推進している"企業と"生成AIを使いたいが、会社側の制約によりなかなか業務で使えていない"ITエンジニアに最適なマッチングを提供しようとするものだ。
企業側の生成AI活用度合のスクリーニングに「Findy」での「生成AI活用企業」バッジ付与企業、「Findy Team+」によるDevinやGitHub Copilot分析ページでの生成AI活用アクティビティの可視化などいくつかの要件を使って限定し、同社エージェントを通じた対話によるマッチング支援を行う。意欲がありながら社内体制やセキュリティ要件などの制約によって生成AIを活用する機会が得られないITエンジニアと、企業側の生成AIを実務で使ってプロダクト開発・事業を牽引できる人材への需要の最適なマッチングを試みるサービスとなる。
同社が行った直近のユーザー調査では、約9割(88%)のITエンジニアが1つ以上の生成AIツールを業務で活用、約8割(81.2%)が"AI活用に積極的な企業"への転職を希望するなど、ITエンジニアの実務に広く浸透しはじめており、企業側でも「AI活用・導入を推進する人材の採用に積極的」と答えた企業が50%に上っている。
これら調査結果から見える生成AI時代のITエンジニアの役割の変化について、"単なるコーディングスキルにとどまらず、「AIを活用して何を創り出すのか」「それが社会にどのような価値をもたらすのか」という視点がより一層求められている"とむしろ役割がスケールアウトすると述べている。