NTT西日本は7月1日、中堅・中小企業の情報システム担当者を支援する新サービス「情シスおまかせコンシェルジュ」を10月より提供開始することを発表した。同サービスではIT運用稼働の削減、業務実態可視化によるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進、内部脅威対策強化を一括提供する。
サービス提供開始の背景
DXの推進やクラウド活用が進む一方で、中堅・中小企業の人材不足は深刻化しており、限られた人員で情報システム業務を担う場合も多い。こうした状況に加えて、内部不正や情報漏洩といった社内からのセキュリティリスクも増加している。
これらの課題に対しNTT西日本は、情報システム担当者の業務負担および業務過多を軽減し、IT環境を改善または向上するためのサービスとして「情シスおまかせコンシェルジュ」の提供を開始する。
「情シスおまかせコンシェルジュ」の特長
IT運用稼働の削減のために、OSバージョンアップ後のPC操作がわからない、プリンターの設定がうまくいかないなど、社員からのITに関する問い合わせに対し、電話やチャット、リモートツールを通じて専門チームがヘルプデスクサービスを提供する。
さらに、ICT環境調査を通じて企業のICT環境を把握し、さらに保守手引書を作成して可視化することにより、故障時や修理時の迅速な対応を可能とする。
業務実態可視化によるDX推進では、PCに関する情報を収集し、IT資産の可視化と運用状況の一元管理を実現する。加えて、PCごとの作業時間やアプリの利用状況を分析し、偏りや非効率な点を可視化して社内業務の課題を抽出することで、企業のDX推進や業務効率化を支援。
内部脅威対策の強化に向けては、USBの不正利用制御やアプリの利用制御、操作ログの取得など、内部脅威への対策を強化。加えて、OSやウイルス対策ソフトの更新状況も可視化し、セキュリティリスクを事前に対処可能とする。特定の挙動を検知した際はビジネスチャットへ通知し、速やかな対処をサポートする。