キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は6月30日、企業のアプリケーション資産を活用したDX推進を支援する取り組みとして、アセスメントから保守/運用までをワンストップでサポートするマイグレーションサービス「PREMIDIX」(プレミディックス)の提供を開始した。

新サービスの概要

昨今、メインフレームをはじめとしたレガシーシステムは、維持コストの高騰やシステムの老朽化などの課題を抱えており、アプリケーション資産をオープン環境で引き続き有効活用するマイグレーションが注目されているという。

一方で、近年進むクラウドシフトやIT技術者不足といった状況は、マイグレーションについても例外ではなく、専門的な知見にもとづいたアセスメントの実施、クラウドへの移行を前提とした計画の立案、移行先システムの保守/運用にかかる負担の軽減が従来以上に求められている。

今回、これまで提供してきたマイグレーションサービス、本番移行支援サービスに、レガシーシステムアセスメントサービスと保守/運用サービスを加え、計画から運用までを一貫して支援するPREMIDIXの提供を開始する。

PREMIDIXは「DXに向けたお客さまの大切な資産のマイグレーション」を意味する「PREcious assets MIgration for DIgital Transformation」からの造語。同社では、これまで独自の資産変換ツールやマイグレーション用オンライン基盤ソフトウェアなど、マイグレーションの品質を高めるツールを開発・提供しており、今後はAIを活用したツールの開発にも取り組み、生産性や品質のさらなる向上、効率化、人材のスキルアップを通じて、プロジェクト期間の20%短縮を目標とし、2028年度までに、事業規模を現在の4倍に拡大することを目指す。