家喜信行・日本PCサービス社長の 「人生の転機」【JBR・榊原社長との出会い】

当社はパソコン(PC)をはじめ、スマートフォンやゲーム機など、様々なデジタル機器の修理・販売を手掛けています。自動車が故障したら助けに来てくれるJAFさんのように、「デジタルの総合病院」として、デジタルで困ったら日本PCサービスと思ってもらえるよう、日々頑張っているところです。

VAIO社長・山野正樹「PCメーカーとして価格以上の価値を伝え、信頼できる商品をつくり続けることが大事!」

 私は大学を卒業後、自動車業界向けのパッケージソフト販売を行っていました。この時、お客様からよく言われたのが「ちょっとPCを見てくれないか」ということでした。PCの動きが悪いとか、設定ができないという方は非常に多いですが、PCメーカーに問い合わせてもソフト会社へ問い合わせしてくれと言われ、ソフト会社に連絡しても自社ソフトの面倒しか見てくれない。結局、トータルでお困りごとを聞いてくれる場所がありませんでした。

 しかし、デジタル機器に故障やトラブルはつきものです。だったら、デジタル機器のトラブル解決を行う相談所があれば、お客様に喜んでもらえるのではないか。そう考え、2003年に当社を創業しました。

 ただ、当初は苦難の連続。チラシを刷って200万枚配りましたが、問い合わせがあったのはわずか5件。仕事が無く、毎月200万円の赤字で資金繰りに苦戦。2003年9月に7人でスタートしたのですが、半年後の翌年2月には私ともう一人しか残っていませんでした。

 そんな時に救いの手を差し伸べてくれたのが、ジャパンベストレスキューシステム(JBR)の榊原暢宏社長(当時)です。この頃は「PC修理を引き受けます」と言って、連日家電量販店などへ営業に行ったり、いろいろな会社に提案書を送り続けていました。その中で、榊原さんから連絡をいただき、翌日から仕事を頂戴したのです。

 その後、実績を積み、1年後には榊原さんから「名古屋でも頼むよ」と言っていただき、徐々に業容を拡大していくことができました。おかげさまで2014年には名証セントレックス(現ネクスト)に上場。現在は全国約400の拠点を中心に、多くのお客様をサポートさせていただいております。

 一家に1台が当たり前だったPCは一人1台の時代になり、スマホも一人1台が当たり前です。デジタルの重要度がどんどん増していく中で、今後も皆様のお困りごとを解決していける会社として成長していきたいと思っています。

ジャパンベストレスキューシステムの榊原暢宏社長(肩書きは当時、写真右)との出会いが大きかった