インダストリー・ワンと三菱HCキャピタルは6月27日、業務提携契約を締結したことを発表した。今回の提携は、インダストリー・ワンのコンサルティング力とデジタル領域の知見、三菱HCキャピタルの広範な顧客基盤とファイナンス機能を融合させることで、高付加価値なサービスの提供による社会課題の解決を目指すもの。
提携背景
事業環境の変化や社会課題に対応するため、企業はビジネスモデルの転換による新たな価値創造が求められている一方で、人材やノウハウ不足を背景に、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)や新規事業開発を推進する上で課題を抱えている。
インダストリー・ワンは、三菱商事グループを中心に多様な産業領域のコンサルティングを手がけ、新規事業の創出や顧客課題の解決、デジタル・AI領域における高度な知見を活かしたDX支援など、多岐にわたる実績を有している。
今後は「DXの社会実装をリードする」というビジョンの実現に向け、これまで培ってきた知見を生かし、日本全体の産業変革やイノベーション創出に貢献したい考え。
また三菱HCキャピタルは、「2023~2025 年度中期経営計画」における事業戦略として「ビジネスモデルの進化・積層化」を掲げ、デジタルやデータ活用による高付加価値サービスの提供や新ビジネスの開発に取り組んでいる。
今回の提携により、三菱HCキャピタルは、DXや新規事業開発を支援する機能を強化し、顧客の課題解決に貢献していく。
提携概要
今回の提携に基づき、インダストリー・ワンはDXや新規事業開発に関するコンサルティングを提供する。
三菱HCキャピタルは、強みである顧客基盤を通じて、顧客がDXや新規事業開発に取り組む上での課題やニーズを検証する。
また同提携では、両社による共創チームを設立し、顧客の課題解決による新たな価値創造に向けて取り組む。
具体的には、三菱HCキャピタルの顧客が抱える課題の解決に向けて、コンサルティングサービスを提供する「コンサルティング事業」、新規事業開発に向けたケイパビリティの強化を図り、両社の知見とリソースを相互に活用することで、顧客体験の向上と社会的付加価値を創出する「新規事業創出」の2点に取り組む。