エムソフトは6月25日、巨大ファイル対応やAI機能に改善を加えたテキストエディター「EmEditor」において、LM StudioやDeepSeek APIに対応する「EmEditor v25.2.0」をリリースした。ChatAIプラグインによる生成AIを活用した機能を数多く提供する同エディターでは、OpenAI APIを通じてテキストエディターとの融合を図ってきたが今回、ローカルで数多くのLLMを動作できるLM Studioとの連携機能を搭載。「EmEditor」が持つAI機能を様々なLLMで試すことが可能だ。

LM Studioをローカルにインストールし、検索マークのDiscoverタブからLLMモデルを探し、インストール&ロード。LM StudioのDeveloerタブ上部のSettingにあるリソースをシェアするEnable CORSのトグルボタンをオンにし、ローカルサーバーをオンにして稼働させる。その後「EmEditor」のAIとチャット画面の設定ボタンからAI接続プロバイダーに「LMStudio/OpenAI互換」を選び、TestConnectionを押せばAIチャットで接続できる。

  • LM Studioでmistralai/mistral-7b-instruct-v0.3をインストールし、ロード

  • リソースをシェアするEnable CORSをオンにしてローカルサーバを稼働させて準備OK

またDeepSeek APIやOpenAI o4-miniなどの推論モデル(Reasoning Model)への対応も図っており、エディタ上で作成した文章をAlt+AでチャットAI、1でそのまま送る、2で校正、3で要約・・・とカスタマイズプロンプトとのショートカットでテキストエディと生成AIのシームレスな連携が可能だ。

  • "Alt+A→3"の押下で瞬時にmistralで翻訳

なお、同バージョンよりWindows 7および32 ビット版のサポートを終了する。64ビット版Windows 8.1 以降、またはWindows Server 2012 R2以降が必要となる。そのほかバージョンアップ詳細は公式ブログに掲載されている。