Microsoftは2025年6月24日(現地時間)、Windows 11 バージョン24H2向けの構成更新プログラム「KB5062324」をリリースした。この更新プログラムは、Windows Updateが正常に機能せず、アップデートを適用できなくなる問題に対処するためのもので、詳細は次のリリースノートにまとめられている。
KB5062324は段階的に展開される
Microsoftは詳細を明らかにしていないが、最近のWindowsでは、Windows Updateによるスキャンが途中で止まり、更新が進まなくなる問題が発生していた。この問題が発生すると、画面上のアイコンは検索中の状態のまま変化せず、利用可能な更新プログラムが表示されないため、ユーザーはアップデートを適用することができない。
Microsoftによれば、KB5062324を適用することで、この問題を解消して正常にWindows Updateを利用できるようになるという。KB5062324は、Windows 11 24H2のすべてのバージョンを対象としているものの、段階的な展開となるため、利用できるようになるタイミングはユーザーごとに異なる可能性がある。できるだけ早く入手したい場合には、Windows Updateの「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしておく必要がある。
KB5062324が不要な場合も
Windows Updateが停止するこの問題に対する恒久的な対策は、じつは2025年5月28日リリースの非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5058499」以降の更新プログラムにすでに含まれている。したがって、すでに最新の更新プログラムを適用して問題を解消済みの環境では、KB5062324は必要とされないかもしれない。
なお、この問題はWindows 11 24H2を搭載したデバイスにのみ影響し、23H2などの古いバージョンには影響しないとのことだ。