三井不動産は6月20日、施設内での配送業務負担軽減を目的として、米Avrideの自動配送ロボットを活用し、三井アウトレットパーク木更津で配送効率化と配送業務の負担軽減を確認する実証実験を開始することを発表した。
実証の背景
同社は木更津や長島など国内13拠点で運営するアウトレットモール「三井アウトレットパーク」の出店ブランドから約140のショップが参加する、公式オンラインショッピングサイト「三井アウトレットパーク オンライン」を3月17日にオープンした。
同サービスでは、アウトレットモールの店頭商品をオンラインでショップから直接購入し、自宅で商品を受け取れる。サービスオープン以降は利用が好調で、オープン後もショップの拡充や出荷拠点の追加により取扱商品の拡大を継続しているという。
今回の実証実験では今後のサービス需要拡大に備え、ロボットを活用した自動配送の導入による梱包資材をはじめとするアウトレット施設内の配送効率向上と、配送業務の負担軽減を確認する。
実証実験の概要
「三井アウトレットパーク オンライン」を利用して注文した商品のほとんどは出店店舗の在庫から引当、アウトレット施設から出荷しているため、店舗側では日々の接客業務に加えて配送業務も担当している。そのため、出荷までに店舗側では注文商品の引当、注文商品のピッキング、商品梱包、配送業者への商品引渡しを実施する必要がある。
特に商品梱包の作業では、店舗側で所定の梱包資材保管場所へ資材を取りに行く業務負荷が発生している。また、配送業者への商品引渡しにおいても、配送業者が敷地内で集荷のために各店舗を巡回しており、業務負荷がかかっている。
そこで今回の実証では、Avrideの自動運転配送ロボットを使用し、梱包資材や梱包した商品の運搬を自動化することで配送の効率化を目指す。