Neowinは6月19日(現地時間)、「WD SSDs still block Windows 11 24H2 download and installs, Microsoft may be guilty too」において、Western Digital(WD)製SSDが原因でWindows 11 24H2へのアップデートがブロックされている場合、「Sandisk Dashboard」を使って解決できる可能性があると伝えた。

  • WD SSDs still block Windows 11 24H2 download and installs、Microsoft may be guilty too - Neowin

    WD SSDs still block Windows 11 24H2 download and installs, Microsoft may be guilty too - Neowin

一部のWD製SSDがWindows 11 24H2へのアップデートをブロック

Windowsのアップデートにおいて、ハードウェア互換性などの問題が発生している場合、Microsoftは該当するアップデートに対して「セーフガード ホールド」を適用することがある。これは、問題が発生している環境に対する更新プログラムの配信を一時的にブロックする仕組みで、影響を受けるユーザーは根本的な原因が解消されるまでアップデートを適用することができなくなる。

例えば、原因がサードパーティー製ハードウェアのファームウェアである場合、メーカーがファームウェアのアップデートを提供した後に、Microsoftはセーフガード ホールドを解除して更新プログラムの配信を再開する。

Windows 11 24H2でも、Microsoftがセーフガード ホールドを解除していない既知の問題がいくつか残っている。Windows 11 24H2の既知の問題については次のサポートページで確認できる。

ただし、このページに記載されていないセーフガード ホールドもあるようだ。その一つはWD製のNVMe SSDに関するもので、該当するSSDを使用している環境でWindows 11を24H2にアップデートした場合、Windows Updateは途中でエラーメッセージを表示してインストールを中断する。

WD製SSDのファームウェアをアップデートする方法

Neowinによれば、この問題はホストメモリバッファ(HMB)に関連しており、2024年10月のファームウェアアップデートで修正済みだという。しかし、Windows Updateはこのファームウェアの正しいダウンロードリンクを表示しないため、アップデートを利用できないユーザーが多いようだ。

Neowinでは、問題回避策として、Redditユーザーが発見したSanDisk製の「Sandisk Dashboard」を使ってWD製SSDのファームウェアをアップデートする方法を紹介している。Sandisk DashboardはSandisk製のSSDやSDカード製品に関するユーティリティソフトウェアだが、SanDiskだけでなくWD製のSSDのファームウェアアップデートにも対応している。Sandisk DashboardはSanDiskの次のページからダウンロードできる。

WDは2016年にSanDidkを買収してフラッシュメモリ事業に参入した後、2025年2月に再度SanDiskを分社化し、フラッシュメモリ関連事業を移管した。その際、WDブランドのSSD製品もSanDiskが引き継いでいる。

Sandisk Dashboardは、2020年にそれまでのWD SSD DashboardとSanDisk SSD Dashboardを統合する形で誕生したもので、WD Green、WD Blue、WD Red、WD_BLACKといったWD製品もサポートしている。