Bleeping Computerは6月14日(米国時間)、「Windows 11 users want these five features back」において、Windows 11リリース時に失われた機能を含め、5つの機能についてMicrosoftに改善を促した。これら機能は現在もフィードバックHubから熱心に要望が伝えられているが、同社は沈黙を保ったままとされる。
Windows 11に切望される5つの改善案
Bleeping Computerの調査で明らかになった、フィードバックHubで要望の多い改善案の上位5つは次のとおり。
タスクバーの移動機能を復活してほしい
Windows 10まではタスクバーを画面の上下左右、好みの場所に移動することができた。Windows 11では画面下部に固定され、移動する方法が存在しない。
Bleeping Computerによると、Windows 11リリース前のテスト段階からフィードバックHubにはタスクバーの移動を求める声が寄せられたという。
スタートメニューの「おすすめ」を消したい
Windows 11のスタートメニューには「おすすめ」セクションが存在する。設定アプリから表示項目をすべて無効にしても、「おすすめ」セクションは消えることなく、有効にすることをおすすめする。
フィードバックHubには「永久に隠したい」「無駄な空きスペース」などの指摘に加え、将来的に広告スペースになるのではないかとの懸念が寄せられている。
Windows Searchの検索プロバイダーを指定する
Windows 11のWindows Searchは欧州経済領域(EEA: European Economic Area)を除き、検索プロバイダーをMicrosoft Bingに固定している。
Microsoftは欧州経済領域のユーザーに向けて選択肢を提供するテストを開始しているが、その他の地域に展開する予定はないとされる。
高すぎる最小システム要件の引き下げ
MicrosoftはWindows 11の最小システム要件として複数の条件を設定している。この中でもCPU要件が高すぎるとして、一部のユーザーが引き下げを求めている。
古いゲーミングPCなど、一部の高性能なPCは十分な処理速度があるにもかかわらず、サポート対象外となっている。これらPCの所有者からは次のような反発の声が寄せられている。
「 (Windows 10サポート終了により)数百万台ものPCが正当な理由もなく埋立地に捨てられることになるだろう」
タスクバーのアプリアイコンを結合せず、ラベルを非表示する
Windows 11のタスクバーは「アイコンを結合せずにラベルを非表示」にすることができない。Windows 10では設定可能だったが、Windows 11の設定アプリはこのような詳細設定をサポートしていない。
多数のウィンドウ表示を必要とするユーザーからは、ラベル表示がタスクバーを無駄に占有しているとして改善を求める声が上がっている。
Microsoftに改善を促す
指摘された要望のいくつかはWindows 10にてサポートされていた機能だ。最小システム要件を除けば、他の要望も高度な技術を要求するものではないと考えられる。
Bleeping Computerはこれら要望に毎週新しいコメントが寄せられているとし、ユーザーから切望されている様子を伝えている。Microsoftがこれらユーザーの期待に沈黙を貫いている理由は定かではないが、前向きな検討が望まれている。