IFSジャパンは、半導体業界向けリソグラフィ用光源を手がけるギガフォトンが、「IFS Cloud」を採用したと6月4日に発表。製造・サービス効率の向上と、拡大する半導体市場の需要への対応を目的としている。

  • ギガフォトンが「IFS Cloud」採用、製造・サービス強化し半導体需要に対応

ギガフォトンは2000年の設立以来、光源サプライヤーとして世界の半導体メーカーにさまざまなソリューションを提供。半導体製造に欠かせないエキシマレーザの開発や、製造・サービスで高い評価を得ているという。

世界の半導体産業が人工知能(AI)をはじめ、自動車や産業機器、通信の各分野において拡大する中、同社は業務全体の可視性と生産性を向上させるための取り組みを進めており、今回の「IFS Cloud」の採用は重要な足がかりになるとのこと。

  • IFSジャパンが同日開催したイベント「IFS Connect Japan 2025」でも、新たなパートナーとして紹介された

具体的には、IFS Cloudによってギガフォトンの分断されていた広範なビジネスプロセスを統合。製造業向けの企業資源管理(ERP)と、フィールドサービス管理(FSM)モジュールを提供する単一のプラットフォームにより、効率を大きく改善できるとする。また、1,400人超の従業員が所属する複数の事業部門間での連携を強化。統合された企業体制の構築をさらに推進していく。

ギガフォトンは半導体市場の拡大と成長に伴い、自身のメンテナンスビジネスを拡大している。クラウドベースのプラットフォームにより、高いレベルのサポートを提供しながらシームレスに拡張できるほか、同プラットフォームのアーキテクチャにより、各ソフトウェアモジュールの最新バージョンを常に利用可能。さらに、システムパフォーマンスを最適化しながら技術的なタスクに必要な内部リソースも削減できるとする。

IFSジャパンでは「IFS Cloudの連携が強化されたプラットフォームにより、ギガフォトンはシステムを統合し、さらなる成長をめざせる」とコメントしている。

ギガフォトン 最高財務責任者 小島直樹氏のコメント

IFS Cloudの採用は、ギガフォトンの成長と進化における重要なマイルストーンです。規模を拡大し続けるには、効率性を高め、需要の増加に対応できる統合システムが必要です。

IFSによって、当社は新たなレベルの可視性を得て、お客様により良いサービスを提供し、半導体業界における当社のリーダーシップを維持することができます。IFSクラウドは、当社の戦略をサポートする適切なプラットフォームになると確信しています。

IFS アジア太平洋、日本、中東、アフリカ地域担当プレジデント ハンネス・リーベ氏のコメント

変革の重要な段階にあるギガフォトンとパートナーシップを結べることを大変誇りに思います。世界で最も重要な産業の1つの最前線に立つ企業として、IFSクラウドはギガフォトンに、市場の需要に迅速に適応し、製造プロセスを最適化し、顧客にワールドクラスのサービスを提供する能力をもたらします。

システムを単一のプラットフォームに統合することで、ギガフォトンが成長とイノベーションに集中できるよう支援します。 IFS Cloudにより、ギガフォトンは将来的なAI活用が可能となり、IFS.aiを活用してさらなる効率化と技術革新を推進していきます。