Snowflakeは6月3日(米国時間)、年次ユーザーカンファレンス「Snowflake Summit 2025」において、AIエージェント関連のソリューション「Snowflake Intelligence」と「Data Science Agent」を発表した。
Snowflake Intelligence
「Snowflake Intelligence」はインテリジェントなデータエージェントによる一元化された対話体験を提供するもの。自然言語で質問を投げかけると、構造化されたテーブルと非構造化ドキュメントの両方から実用的なインサイトを即座に提供し、非技術者やビジネス部門がコードを書かずに、自然言語でエンタープライズデータと対話できる環境を実現する。
Snowflake IntelligenceはAnthropicおよびOpenAIのLLMを搭載し、既存のSnowflake環境内で稼働し、セキュリティコントロール、データマスキング、ガバナンスポリシーを自動的に継承する。
同カンファレンスで発表されたSnowflake Openflowを活用して、Snowflake、Box、Google Drive、Workday、Zendeskなど、さまざまなソースを統合し、スプレッドシート、文書、画像、データベースから同時にインサイトを収集することが可能。
また、Snowflake マーケットプレイスのCortex Knowledge Extensions(近日中にGA開始)を通じてサードパーティーのナレッジにもアクセスでき、CB Insights、Packt、Stack Overflow、The Associated Press、USA TODAYの専門コンテンツを取り入れ、文脈に基づく解釈を高められる。
Data Science Agent
「Data Science Agent」は、MLモデル開発の定型業務を自動化することでデータサイエンティストの生産性を向上させるエージェント型コンパニオン。
具体的には、AnthropicのClaudeを活用してMLワークフローの問題を、データ分析、データの前処理、特徴量エンジニアリング、トレーニングといった各ステップに分割する。
また、多段階推論、文脈理解、アクション実行といった高度な技術を組み合わせ、Snowflake Notebookから容易に実行できる、完全に機能するMLパイプラインの形で、認証されたソリューションを提供する。