楽天モバイルと楽天シンフォニーは5月28日、AIによりRAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワーク)を管理・制御する機能「RAN Intelligent Controller」(以下、RIC)を楽天モバイルが展開する大規模Open RAN商用ネットワークへ導入し、ネットワーク消費電力の削減を実現したことを発表した。
2025年内に全国展開予定。まずは従来のネットワークと比較して約20%の消費電力削減を目指し、段階的に拡張しながら環境に配慮したモバイルネットワークの運用を進めるとのことだ。
実証実験の背景
楽天モバイルは2023年より、Open RANにおけるマルチベンダー間の相互運用プラットフォーム開発を進めることで、モバイルネットワークの運用コスト削減に加え、ユーザー体験の向上を目的とした研究開発に取り組んでいる。
2024年11月には、RICによる消費電力削減に加え、ネットワーク機器の機械学習による低消費電力モードへの切り替えなどにより、ネットワークのエネルギー消費効率最大化に取り組み、プレプロダクション試験で約20%のエネルギー節約が可能であることを実証した。
楽天モバイルと楽天シンフォニーが今回開発し導入したRICにおいては、プラットフォーム上のアプリケーションである「rApps」に機械学習アルゴリズムを搭載することで、トラヒックのパターン解析から需要予測、基地局の使用率調整まで自動化を実現し、ネットワークの最適化を図っている。
実証実験の概要
従来ネットワークのRANにおいては、増え続けるトラヒックを処理するため消費電力が膨大となり、総電力の約80%を消費していた。これに対し楽天モバイルと楽天シンフォニーは共同開発したRICを商用ネットワークに導入したことで、ネットワークにおけるトラヒックのパターン解析や需要予測を可能にし、特定の基地局の利用状況に応じた柔軟な制御によるネットワーク運用の効率化を実現している。
国内で4Gでも仮想化Open RANネットワークを構築している知見を生かすことで、通信業界において先進的な取り組みとして、5Gだけでなく4GネットワークにおいてもRIC導入に成功。
