トリビュー代表取締役・毛迪が語る「市場規模は韓国を上回る!美容医療をもっと身近に」

日本の美容医療の市場規模は6000億円超─。意外にもこの市場規模は整形大国と言われる韓国を上回っています。日本で市場が伸びた一因として挙げられるのが、SNSで誰もがオープンにできる雰囲気が醸成されてきた点だと思います。

 かつては整形などの美容医療は施術したことを隠すことが当たり前でしたが、今では芸能人やインフルエンサーが「こんな施術を受けました」とSNSでオープンにするようになり、美容医療をポジティブなものとして捉えるようになりました。

 加えて、気軽に手が届く美容医療のメニューが増えたことも市場拡大を後押ししている要因です。従来の美容医療と言えば、鼻を高くしたり、骨を削って顔を小さくするといった数十万~数百万円もするような大掛かりなものが多かったのですが、技術革新もあって今では1~2万円ほどの施術が増えました。

 さらに興味深いことは、女性だけでなく男性も施術を受けるようになっていることです。老け込む自分から脱皮するかのように、ひげ脱毛やシミ取りなどのちょっとした施術で「今日の自分はいい感じだ」と気持ちを新たにできます。毎日のひげ剃りも必要なくなって時短が実現し、日々の仕事のパフォーマンスが上がるケースもあります。

 しかしながら、長年解消されていない課題があります。それが〝情報〟です。いくら美容医療が身近なものになったといっても、誰もがそう頻繁に美容医療を受けるわけではありません。そのため、施術を受けたい人に施術単価に関する相場観が形成されていないのです。

 また、ドクターによっては鼻や目などの部位や治療法など得意とする領域は異なります。ましてや、美容医療は自由診療になるため、クリニックによっては同じ施術で値段が数倍違うといったことも起こります。

 自分に合ったクリニックやドクターを見つけたいというニーズは昔からあったのですが、そういったニーズに応えられるサービスがなかったのです。ユーザーがどうしても情報弱者になりやすいというのが美容医療業界ならではの課題でした。

 悩みに合わせた専門性の高いクリニックに出会える─。これを実現するため、私が2017年に創業したのが当社。当社は日本初の美容医療口コミ・予約アプリ「トリビュー」を展開しています。美容整形、美容皮膚科、審美歯科の分野から施術やクリニック検索、来院予約をスマートフォンで完結することができます。

 中でも大きな特徴は施術を受けたユーザーの口コミが写真付きで掲載されていることです。予約情報に基づいた相場価格情報やユーザーの評価も掲載しており、客観的な口コミ情報を参考にして自分に合ったクリニックやメニューを選ぶことができるようになっています。

 トリビューは日本国内・韓国で約1000院のクリニックが導入しており、アプリの累計ユーザー数は25年4月時点で170万人、累計流通額は約250億円に達しています。もちろん、口コミの信憑性を担保するため、本人確認などの審査は徹底していますし、学会から注意喚起が出ている施術に関しては掲載できないようにしています。

 人生100年時代、どれだけありたい自分で生きることができるか─。私は保険診療で病気の診断・治療をする医療とは違い、美容医療は老若男女を問わず、人々を元気で前向きにする力があると思っています。だからこそ、1人ひとりに合った施術を選べるようにすることが当社の役割だと思っています。

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