ExtremeTechは4月28日(現地時間)、「Microsoft to Charge $1.50 per Core Each Month for Windows Server Updates」において、MicrosoftがオンプレミスのWindows Server 2025に対するホットパッチの利用に対してCPUコアあたり月額1.5ドルを請求する予定と伝えた。ホットパッチは再起動不要の更新プロセスで、2024年よりプレビューモードで提供されてきた。

  • Microsoft to Charge $1.50 per Core Each Month for Windows Server Updates|Extremetech

    Microsoft to Charge $1.50 per Core Each Month for Windows Server Updates|Extremetech

ホットパッチにより再起動の回数を削減可能に

Windows Serverにセキュリティアップデートを適用した場合、通常は有効化するために再起動が必要となる。それに対し、Microsoftは再起動せずにアップデートを適用できる「ホットパッチ」機能の開発を進めており、現在はWindows Server 2025向けに提供されている。

ホットパッチを利用すると、セキュリティアップデートはバックグラウンドでダウンロードおよびインストールされて、既に実行中のプロセスのメモリー内コードに展開される。ベースライン更新のために年4回の再起動が必要になるものの、通常のアップデートによる再起動は省略できるため、ダウンタイムの短縮につながる。Microsoftは少なくとも毎月1回セキュリティアップデートを提供するので、そのための12回の再起動を4回の計画停止に削減できる恩恵は大きい。

ホットパッチは、Windows Server 2025 StandardまたはWindows Server Datacenterを使用し、かつAzure Arcで管理されている環境に対して適用できる。Azure ArcはAzure外にホストされているサーバーも一元的に管理することができるクロスプラットフォーム管理サービスである。

不要な場合は6月30日までにオプトアウトを

ExtremeTechによれば、Azureクラウド上のWindows Serverは引き続き無料でホットパッチを利用可能だ。一方で、オンプレミスやAzure以外の環境にあるWindows Serverでは、新たに1コアあたり月額1.5ドルが課金されることになる。

この料金体系は2025年7月1日より開始される。現在無料プレビューに登録している方は自動的に有料プランに切り替わるという。もし有料プランに加入したくない場合には、6月30日までにオプトアウトする必要がある。